犬と人間は年のとり方がちがいます。
「でも、そういえば愛犬は今人間でいうと何歳なのかな?」
そう思うことありませんか?
この記事では、犬の年齢でいうと今何歳に当たるのか、わかりやすく表で解説しています。
また、シニア犬との暮らしのポイントや、老化のポイントも一覧にまとめてみましたので
参考なればうれしく思います。
1.何歳からがシニア犬?犬と人間の年齢の違い
犬は人間に比べて何倍ものスピードで年齢を重ねていきます。
一般的に愛犬がシニアと呼ばれる時期に入るのは、老化の症状が少しずつ見えてくる7歳ごろからと言われています。
下表を見てもわかるとおり、7歳は人間の年齢に換算すると小型犬から中型犬で44歳、大型犬で54歳です。
人間でいうと中年期と呼ばれる時期で、白髪や抜け毛が増える、しわが多くなる、疲れが取れにくくなる、物事が覚えにくくなるなど、少しずつ老化の症状が現れる時期でもありますよね。
下表では「犬と人間の年齢の目安」を示しています。
表の中では、小型犬~中型犬、大型犬と大きく分けていますが、これはあくまでも目安です。
実際には、犬種によっても違いますし、食事や運動、ストレスの度合いなど、生活環境によっても変わってきます。
【参考】犬と人間の年齢の目安と計算式
小型犬 中型犬 |
人間 | 大型犬 | 人間 |
1か月 | 1歳 | 1か月 | 1歳 |
2か月 | 3歳 | 2か月 | 2~3歳 |
3か月 | 5歳 | 3か月 | 4~5歳 |
6か月 | 9歳 | 6か月 | 6歳 |
1歳 | 17歳 | 1歳 | 18歳 |
2歳 | 23歳 | 2歳 | 25歳 |
3歳 | 28歳 | 3歳 | 30歳 |
4歳 | 32歳 | 4歳 | 36歳 |
5歳 | 36歳 | 5歳 | 40歳 |
6歳 | 40歳 | 6歳 | 47歳 |
7歳 | 44歳 | 7歳 | 54歳 |
8歳 | 48歳 | 8歳 | 61歳 |
9歳 | 52歳 | 9歳 | 68歳 |
10歳 | 56歳 | 10歳 | 75歳 |
11歳 | 60歳 | 11歳 | 82歳 |
12歳 | 64歳 | 12歳 | 89歳 |
13歳 | 68歳 | 13歳 | 96歳 |
14歳 | 72歳 | 14歳 | 103歳 |
15歳 | 76歳 | 15歳 | 110歳 |
16歳 | 80歳 | 16歳 | 117歳 |
17歳 | 84歳 | 17歳 | 124歳 |
18歳 | 88歳 | 18歳 | 131歳 |
- 小型犬・中型犬の3歳以降の計算式
(愛犬の年齢-3)×4+28 - 大型犬の3歳以降の計算式
(愛犬の年齢-1)×7+12
2.シニア犬との暮らしのポイント
大切な愛犬がシニア犬の時期に入ったら、これまでよりもさらに、愛犬の健康維持のために飼い主である私たちが気を付けてあげる必要があります。
では、具体的にこれまでと比べて、何に気を付けてあげればいいのでしょうか。
それは、愛犬への愛情と気づかいの心をもとに、普段の生活の中でできることが多くあります。
それでは、順番に見ていきましょう。
①シニア犬に最適な食事に切り替えてあげましょう
可愛い愛犬のために、健康にいい食事内容に気を付けてきたと思いますが、年齢を重ねたシニア犬の場合、より気を付けるようにしなければなりません。
若いころに比べて運動が減り筋肉が低下してきたり、腸の消化吸収能力も減り、エネルギー代謝も低下してくるためです。
そこでシニア犬には、シニア犬用に作られたドッグフードを与えるようにしましょう。
シニア犬に必要な高品質で消化の良いたんぱく質を中心に、必要な栄養素がバランスよく含まれていて、しかも低カロリーです。
オススメは、チキンとサーモンを主原料にしたシニア犬用ドッグフードです。
チキンは良質な筋肉を維持し、サーモンは毎日の体調維持や健康的なコンディションを保つために最適という、シニア犬にもってこいの食材です。
おまけにチキンとサーモンは食いつきがすごくいいので、食欲のおとろえたシニア犬にもぴったりです。
また、食いつきが悪い時は、お湯でふやかしてあげるとフードの香りが際立つため、食いつきがよくなる時があります。
ぜひ試してみてくださいね。
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②シニア犬になっても大好きなお散歩はできるだけ続けてあげましょう
犬は散歩が大好き。これはシニア犬になっても、小さいころから散歩が大好きなら変わりません。
でも、シニア犬になると筋肉や関節がおとろえてきて、少し歩いただけでもすぐに疲れてしまうため、若いころと比べて歩く時間も少なくなりがちです。
散歩中も愛犬の様子をよく観察して、疲れていたら休んであげましょう。
かかえられる小型犬なら、抱っこして散歩してあげたり、無理をせずに短い散歩時間で家に帰っても全然大丈夫です。
たとえ、歩きたくなさそうだったり、歩けなくなったとしても、ペットショップやインターネットショッピングで散歩用のカートが売られていますので、活用することで穏やかに散歩ができます。
犬にとって散歩は運動のためだけではなくて、においをかぐ、新鮮な空気を吸う、風を感じるなど、気分転換やストレス解消にもなります。
少しだけでもいいんです。
飼い主さんの少しでも散歩させてあげたいという愛情は愛犬にも伝わっています。
心臓が悪くなっていたり、関節炎があって獣医師から散歩を止められている場合を除きますが、散歩はできる限り続けてあげましょうね。
③お部屋を快適環境にして過ごしやすくしてあげましょう
シニア犬になると、成犬のころよりも体の免疫力が低下してきます。
風や皮膚疾患などの体調不良にならないように、部屋では快適に過ごせるようにしてあげましょう。
まずは快適な室温。
暑すぎず、寒すぎないように空調でこまめに室温を調節してあげましょう。
その時に、空調の風が直接犬に当たると、冷房では冷えすぎてしまい、冬場では皮膚が乾燥してしまいます。
ベッドを置く寝どこは、空調の風が直接当たらない場所にしてあげることが大切です。
そして次に乾燥対策です。
皮膚が乾燥すると皮膚の病気になりやすくなるため、冬場の乾燥している時期は加湿器で湿度を上げます。
見落としがちになるのが、防寒対策で使用しているヒーターマットが原因の低温やけどです。
特にシニア犬になると寝ている時間が長くなりますので、寝床を温めるためにヒーターマットを使用している場合は、低温やけどを起こしていないかまめにチェックしてあげましょう。
ヒーターマットはベッドやタオルの下に置くようにして、犬の肌に直接触れないように工夫してあげましょう。
3.犬の老化のポイントをチェックしてみましょう
それでは、愛犬の老化に気づくにはどうすればいいのでしょうか。
愛犬の老化に気づくポイント、それは愛犬の「見た目と行動のささいな変化」です。
まずは、愛犬の見た目や行動の変化に気づくために、チェックリストを用意しました。
どれも日ごろの生活を観察することで気づくことができる変化ですので、チェックしてみましょう。
- 白髪が増えたり、抜け毛が増えてくる
- ふけが増えてくる
- 息が切れたり、せき込んだりする
- 太りやすくなったり、痩せやすくなったりする
- おしりが小さくなってくる
- 歯が抜けやすくなる
- 体臭や口臭が強くなってくる
- 目が白く濁る
- 音が聞こえづらくなってくる
- イボができている
- よくものにぶつかるようになる
- 呼んでも反応しにくくなってくる
- 日中に寝ている時間が増えてくる
- ふらふらとして、まっすぐ歩けなくなってくる
- 段差でつまづいたり、転ぶようになってくる
- 真横に倒れるようにして寝る
- 体を思いっ切りブルブルしなくなった
- 高いところに上れなくなった
- 立ち上がるスピードが遅くなってきた、立ち上がりにくそう
- 食べないものが増えてくる、または食べにくそう
- おしっこを失敗する、おもらしする
- 性格が丸くなってくる
- 頑固な性格になってくる
- 妙に落ち着きが出てくる
- 甘えん坊になってくる
- イライラして、起こりやすくなってくる
- オスワリをしなくなってくる
- 遊びにあまり興味がなくなってくる
- 触られるのを嫌がるようになってくる
- 抱っこを嫌がるようになってくる
- オシッコがにごっている
- オシッコがいつもと違うにおいがする
- オシッコがちゃんと出きらない
- オシッコの回数が増えたり減ったりする
- オシッコが赤く色づいている
- ウンチが固過ぎたり、ゆる過ぎたりする
- 消化しきれていないウンチが出る
- ウンチの匂いが今までと違う
- ウンチがちゃんと出きらない
- ウンチにゼリー状のものが混じっている
- ウンチが黒い
このように、愛犬の老化は、日頃の生活で気づくことができることばかりです。
シニア犬になってこのような愛犬に何らかの変化がったときには、決して「年だから仕方がない」と思って放置しないでください。
老化だと思ったら、病気の症状だったということもよくあることです。
日頃から愛犬とのコミュニケーションの中で、体形や目、鼻、耳、口の中、皮膚や体毛の状態、歩き方や行動などの中に、何かしらの変化がないかチェックしてあげましょう。
そして、その変化の原因が老化なのか、それとも病気のサインなのか私たち飼い主では区別できませんので、必ず動物病院で診てもらうようにしましょう。
\犬の老化のサイン・症状については、こちらの記事で詳しく解説しています。/
犬の老化のサイン・症状とは?体、心、行動、排泄の変化を解説!
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
犬は私たちが思っているよりも、早く年をとっていきます。
愛犬は自分から、体の老化の変化や不調を言葉で人間に伝えることができません。
そのため、日頃から一番そばにいて様子をよく見ている飼い主さんが、愛犬の老化のサインにいち早く気づき、対処してあげることが必要です。
それが、愛犬の健康や若々しさを守り、病気の早期発見、早期治療につながっていくからです。
そして、なによりも、普段のくらしの中で愛犬とたくさん一緒にいてあげましょう。
飼い主さんと犬が信頼できるパートナーであり、たくさんの愛情とスキンシップの中で毎日生活することができれば、愛犬はいつまでも幸せで健康的に暮らしてくれるはずですから。
最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございました。