「毎日のお世話はどれぐらい必要かなぁ?」
「自分の時間が無くなってしまうのかな?」
「私にきちんとしつけができるのかなぁ?」
犬を飼いたいと思うけど、みなさんの心にこんな不安がよぎっているかもしれません。
この記事では、そんな不安をやさしく解消できるように
「犬を飼うとこんなにメリットがある」
「犬は家族や自分にもこんなに幸せを与えてくれる」
ということを、飼い主さんの実際の声やエピソードをまじえながら、解説していきます。
これから犬を飼おうと考えている方や、すでに犬を飼っている方にも、参考になれればと思います。
この記事の目次
1.犬を飼うメリット「犬が家族にくれる幸せ」とは?
ここまで、実際に犬を飼っている飼い主さんの温かいエピソードを見ていただきました。
ここまででも十分、犬が飼い主さんや家族に大きな幸せや感動を与えてくれることはよくわかりますね。
それでは、ここからは犬を飼うメリットとして、具体的に犬が家族に与えてくれる幸せや効能・効果を、様々なデータをまじえながら解説していきます。
①幸せホルモン「オキシトシン」でストレス軽減、幸せ効果
ストレスを軽減したり、幸福感を高めたりする効果があることから「幸せホルモン」、「安らぎホルモン」などと呼ばれるオキシトシン。
犬を飼うと分泌される心をいやすホルモンとして、テレビや雑誌でも話題になりました。
効果は幸せと安らぎだけではありません。
オキシトシンは母親の乳腺を収縮させ、母乳を分泌を促す効果があることがわかっています。母親からいっぱいおっぱいが出るなら、子どもにとっても幸せですね。
しかし、以前は犬を飼うことによる感染症を恐れるあまり、妊娠中の母親や乳幼児から犬を遠ざけようとする習慣がありましたが、健康に育てた犬から感染症のリスクは実はあまりなく、むしろ、そこまで可愛がっていた犬を無理やり母親から引き離す精神的なマイナスのほうが大きいといわれています。
では、オキシトシンを分泌させるためには、具体的にどうすればいいのでしょうか。
【オキシトシンを分泌させるためには?】
幸せホルモンのオキシトシンはただ犬を飼っているだけでは分泌されません。必要なのは、犬を愛情をもって世話をすることです。
検証されたデータでは、家族の中で一番犬の面倒を見ている人、また世話に手がかかるほどオキシトシンの分泌量が多かったことがわかっています。
犬の世話は決して楽ではないです。飼い主さんの具合が悪くても世話をしなければなりませんし、場合によっては天気が悪くても散歩に行かなければならないでしょう。おしっこだってウンチだって失敗することもあります。散歩中の人に吠えることだってあります。犬の飼い主さんの80%が大変な思いをしているといいます。しかし、この大変な思いがオキシトシンをより分泌させるのです。高齢犬になれば、より世話が必要になりますので、さらにオキシトシンが分泌されるでしょう。
ここに、オキシトシンをより分泌させるにはどうすればいいのか、実際に試した実験結果がありますのでご紹介します。
【オキシトシン分泌についての実験結果】
①人と犬のペア55組で実験した結果、ふだん面倒を見ているペアほど人も犬もより多くのオキシトシンを分泌していた。(麻布大学の調査による)
②犬と猫でオキシトシンの分泌量を調べたところ、世話に手間のかかる犬のほうが猫の5倍ものオキシトシンを分泌していたことが分かった。(BBC調べによる)
③犬の唾液中オキシトシンを試験的に測定したところ、生後8週齢以前に母犬と離された犬は、日常的なオキシトシン分泌量が少ない結果になっていましたが、飼い主さんのとふれ合いやマテ、おすわりなどのしつけで、オキシトシン分泌量に上昇がみられました。この結果は、愛情をもって世話をすればオキシトシンの分泌量が上昇する裏付けになりました。(東京農業大学の調査結果による)
いかがでしょうか。犬の世話をしっかりとしていれば、犬も人間も幸せホルモンのオキシトシンでストレスが軽減され、家族を幸せな気持ちにさせてくれるはずですよ。
②子どもへの良い影響、効果
ここに、犬を飼うことで子どもにどんな効果をもたらすのか調べた調査結果があります。
上記のグラフを見ても、犬が子どもの心に与える影響がとても大きいことがよくわかります。
では、具体的には、どんなことがあるのでしょうか。
a.子どもの良い相談相手になる
犬と子どもの関係についても、さまざまな検証結果が報告されています。
犬は決して、叱ったり、批判したりしません。そのため、犬は子どもの良い相談相手になることができます。
アメリカの調査結果では、子どもの70%が「自分の悩みを最初に相談する相手はペット」と答えています。
そして、犬が話し相手になってくれるので、家に誰もいなくても寂しくならないなどメンタル面でもよい効果があることがわかっています。
これは、子どもだけではなく、大人にも共通の良い効果で、聞き役になってくれる犬に安らぎを覚える飼い主さんも少なくないそうです。
b.子どもの不登校が改善される
学校へ通っている子どもへの良い影響を表す調査結果としては、犬を飼っている子どものほうが、学校へ行く日が年間で3週間も多いというデータがあります。
さらに、子どもの不登校の問題。うつ病や自閉症をかかえて不登校になってしまう子どもも少なくありませんが、犬を飼うと社会との接点ができて、普通の生活に戻りやすくなるといいます。
犬が病気になると、ふだんは家に閉じこもっている子どもでも、自分の意志で動物病院に犬を連れていき、はきはきと病状を説明できたりするそうです。
c.犬の世話をして、相手の気持ちがわかる子どもになる
犬は言葉を話すことができません。
そのため、子どもは犬とコミュニケーションをとるために、「どうしたら犬が喜んでくれるのかな?」と自分なりに工夫して考えるようになります。
そうすることにより、言葉に頼らないコミュニケーション能力が身に付き、相手の気持ちがくみ取れる子どもに成長します。
また、犬の世話をすることで、責任感や忍耐力、観察力が身に付き、社会性、協調性が芽生えます。
家で飼っている犬だけではありません。
子どもの通う学校での調査結果では、動物を飼っている学校のほうが、お年寄りに席を譲ったり、家族の手伝いをする確率が高いという報告があります。
あるお母さんからのお話として、こんなエピソードがあります。
「私が可愛がられるのは当たり前」と受け身だった娘さんが、お母さんが犬を可愛がっているのを見て「私も可愛がろう」と思ったそうです。
家族が動物を可愛がっているのを見ると、愛情深いやさしい子供に育つと言えるでしょう。
d.感染症にかかるリスクが減る
犬を飼うと、皮膚や鼻、耳の感染症や呼吸器疾患にかかるリスクが減ると言われています。
小さな子どものころから犬と触れ合うことで、免疫力が高まる健康面での良い効果も期待できます。
e.命の大切さを学ぶことができる
犬はたいていの場合、人間よりも早く亡くなってしまいます。
冷たくなって動かなくなった体を実際に体感することは、命の大切さや尊さを学ぶことにつながります。
③犬は家族を健康にしてくれる
「犬を飼っているほうが人間は体も心も健康になれる。その結果、長生きできる。」
国内や国外の研究者が様々な調査、研究をおこない、その事実を証明してきています。
例えば、下記のような調査結果の報告があります。
◎犬を飼っていると、高齢者の2年後の生存率が高い。
◎犬の世話を多くしていると、2年後の生存率がさらに高い。
◎犬が近くにいるとうつと認知症を予防し、改善する。
◎犬がいるとストレスが減少し、血圧を下げる。
◎犬が近くにいると心臓病に入院した患者さんが回復しやすい。
◎犬を飼っていると「犬の世話をしなければならないから死ねない」という強い意志が生まれ、病気の進行を遅らせた。
◎犬と生活することで、「犬という健康のパートナーを得て」→「犬に癒され安定を獲得し」→「犬がかけがえのない存在になり」→「犬が家族のきずなとなって」→「他者への関心がはぐくまれる」
◎自立した生活をするための、複雑な作業をする能力が育まれる。
この調査結果は、もちろん犬の世話を十分にすることが前提ですが、それでも犬が人の健康に大きな影響を与えることはよくわかりますね。
④家族共通の会話が増えて、笑顔になれる
犬が家族にもたらしてくれる幸せの一番大きな効能・効果が、共通の話題が増えて、家族同士の会話が増えるということです。
いつもは夫婦間や子どもとも話す話題がない状態でも、犬を家に迎えることで、共通の話題ができて間違いなく会話が増えるでしょう。
⑤今まで築けなかった人間関係ができる
犬がもたらしてくれる幸せは家族間にとどまりません。
犬を飼っているご近所同士とも、犬という共通の話題でつながり、いざという時に助け合える関係を築くことができます。
また、散歩中に犬好きの人に話しかけられたり、犬を散歩中の飼い主さんとも話をしたりすることで、新しい飼い主さん同士の友達ができることだってあります。
犬は、家族や他人とのコミュニケーションをうまく取れるようにしてくれる潤滑剤のような役割をしてくれるのです。
⑥アニマルセラピーでみんなの笑顔を引き出してくれる
犬を飼うという話からは、少し離れるかもしれませんが、犬の高齢者への効能・効果も大きいものがあります。
アニマルセラピーという視点からも、高齢者施設や病院に犬が入るだけで、入居者さんや患者さんに精神的な安定をもたらしてくれたり、その家族や施設のスタッフなどを巻き込んで、みんなを笑顔にしてくれます。
ある高齢者施設でこんなことがありました。何を言われても表情一つ変えず、食事やトイレも一人でできない入居者さんが、犬を連れて近づいたところ数分後に笑顔を浮かべて、犬ではなく、犬を連れたボランティアさんの手を握ったそうです。なんと、その出来事のあと、自分でスプーンをもって食事ができるようになったといいます。
犬が人間に与えてくれる癒しの効果は計り知れません。
2.犬を飼う不安を解消する13の答え【Q&A】
「犬を飼うと様々な幸せや効能・効果があることは分かったけど、実際に犬を家に迎えるとなるとやっぱり不安がたくさんある!」
そんな不安にQ&A方式でお答えしていきます。
①上手にしつける自信がないのですが、やっぱりしつけは必要ですか?
しつけは、犬と飼い主さんがミュニケーションをとったり、信頼関係を築く一つの方法として必要になってきます。
どうしてもしつけの方法に自信がない時は、プロのトレーナーが教えてくれるしつけ教室へ通ってみましょう。
飼い主さんと犬の関係性や犬種ごとの性質に合わせて、しつけの方法が学べます。
また、しつけ教室に通うと、他の飼い主さんや犬との出会いもあります。
飼い主さん同士の交流や、犬同士が触れ合うことでよい経験となり、社会性を身につけることができます。
しつけは、まず飼い主さんがその方法を身につけなければならず、少しだけ技術が必要ですが、その土台にあるのはたくさんの愛情です。
しつけをすることで、犬とたくさんのコミュニケーションをとって、良い信頼関係を築けるように頑張りましょう。
②仕事で帰りが遅いのですが、犬のご飯はどうすればいいですか?
犬のご飯の回数は、子犬の場合は一日に3回、成犬でも一日に2回は必要です。
たいていの飼い主さんはみなさん仕事をしているので、朝早く家を出て、帰りは夜になることがほとんどですよね。
どうしても帰りが遅くなる場合は、自動給餌器(じどうきゅうじき)を活用しましょう。
自動給餌器は、タンクにドッグフードを入れてタイマーを設定しておけば、決まった時間に自動で愛犬にご飯を出してくれる便利なものです。
ぜひ活用しましょう。
③犬はトイレをさせなければならないし、やっぱり散歩は毎日必要ですよね?
犬にとって散歩は、ストレス解消や社会性をみがくうえで大切なものです。
毎日必ず散歩をする必要はありませんが、できる限り時間を見つけて散歩をしましょう。
犬のトイレについては、基本的に外でさせるのはマナー違反です。
ウンチだけ袋に入れて持ち帰ればいいといいわけではなく、おしっこも電柱や家の塀(へい)にかけてしまうのはマナー違反になります。
(ある程度マーキングでおしっこをしてしまうのは、犬の本能ですので仕方ない部分もあります。)
犬のトイレについては、基本的に家の中でペットシーツを使ってできるようにしつけます。
そうすることで、お留守番中や、飼い主さんの寝ている夜中でもトイレができますし、ペットホテルに預けた時や、愛犬と一緒にお泊まり旅行に出かけた時でもペットシーツを使ってトイレができるようになります。
④日中、犬がきちんとお留守番しているか心配です。
日中家を空けることが多い飼い主さんにとっては、犬がお留守番中に寂しがっていないか、クッションやペットシーツを噛んでいないか、家具を傷つけていないかなど、心配はたくさんあります。
どうしても、イタズラしてしまったり、暴れまわったりしてしまう時はクレートの中でお留守番させることで解消されます。
(クレートの中でお留守番させるには、普段からクレートの中で過ごさせて、愛犬にとってクレートの中が一番安心できる場所になるようにトレーニングが必要です。)
また、お留守番中は愛犬が飽きないように、犬用のおもちゃを複数個準備しておいてあげるようにします。(噛むことができるおもちゃがストレス解消になるためオススメです。)
さらに、最近では家にペットカメラを設置しておけば、飼い主さんが外出中でも、愛犬の様子をいつでもスマホで確認できますし、スピーカーとマイクがついていて話しかけることができたり、おやつまであげることができるペットカメラも登場しています。
とても便利ですのでぜひ活用しましょう。
⑤ドッグフードにどれぐらいお金がかかるか心配です。
愛犬に毎日あたえるドッグフードだけに、どれくらいお金がかかるか心配ですよね。
体の大きな犬ほど食べる量は多く、小さな犬ほど少なくなりますので一概には言えませんが、平均すると月に3,000円から5,000円程度です。
人間の食費よりはずいぶん安いとは思いますが、あまりに安い価格のドッグフードは、人間が食べることのできない粗悪な原材料を使って作られていたり、犬の体に良く無い添加物が含まれていたりする場合がありますので注意が必要です。
価格だけではありませんが、愛犬の健康のためにも、人間が食べることのできるヒューマングレードの原材料を使用した、犬の体に良くない人工添加物無添加のドッグフードをしっかり選んであげるようにしましょうね。
⑥家のフローリングが傷つきませんか?
犬は走り回りますので、家のフローリングが傷ついたりしないか心配ですよね。
確かに何も対策をしないとフローリングは犬のつめで傷がついてしまうかもしれません。
フローリングに傷がつくことを防ぐための対策は下記のようなものがあります。
a.犬のつめを月に1回は切ってあげましょう。
爪が伸びすぎていると、フリーリングにつめが当たり、傷がついてしまうからです。
もし、つめ切りが苦手で暴れてしまう愛犬の場合は、無理やりすると、つめ切りを持っている手元が安定せず、愛犬も飼い主さんもけがをしてしまうかもしれません。
このような場合は、無理をせずに、ペットショップやトリミングショップに依頼してつめを切ってもらいましょう。
料金は1回500円程度です。
b.犬の足裏の毛を月に1回は切ってあげましょう。
犬の足裏は、本来肉球がある程度のすべり止めになりますが、肉球の隙間やまわりからも毛がかなり伸びてきます。
そうなると、滑りやすくなってフローリングに傷がつきやすくなりますし、なにより、愛犬が滑って転んでしまい、けがをするかもしれません。
この場合も、足の裏の毛ぞりが苦手な愛犬の場合は、無理をせずにペットショップやトリミングショップで足裏のバリカンを依頼しましょう。
料金は1回500円程度で済みます。
c.ジョイントマットをひいてみるのもオススメ。
愛犬のつめと足裏の毛のメンテナンスに次いでオススメなのが、フローリングの上にジョイントマットをひくことです。
小さいマットを組み合わせてつなげますので、あらゆる部屋の広さに対応できますし、フローリングに直接ふれなくなりますのでそもそも傷がつきません。
さらに、ジョイントマットにはクッション性がありますので、走っても、飛び回っても愛犬の腰やひざに負担がかかりにくくなります。
私の家にもダックスフントがいますが、腰を痛めやすい犬種ですので、よく走り回ったり、飛び回ったりするフローリングの上にはジョイントマットをひいています。
フローリングの傷防止だけではなく、愛犬のけがや体への負担を防ぐ意味でも、ジョイントマットはぜひおすすめです。
⑦仕事で主張が多く、家を何日も空けてしまうので買いないのですが。
仕事をしていると、出張で家を何日も空けることがあるかもしれません。
ごはんは、先ほどお話ししました自動給餌器(じどうきゅうじき)で与えることができますが、トイレだけはきちんと処理してあげる必要がありますので、愛犬を家に何日も連続でお留守番させることは不可能です。
そんな時はペットホテルに預けることで、安心して家を空けることができます。
ペットホテルに預けるときは、愛犬が安心できるように家でいつも食べているドッグフードと、いつも寝ているクッションやベッドがあれば、ペットホテルにお願いすればいっしょに預かって使ってくれます。
ペットホテルは、動物病院やトリミングサロンに併設されていることも多いので、家から近いペットホテルに一度問い合わせてみましょう。
⑧犬を飼うと旅行に行けなくなるのでは?
犬がいると旅行に行けなくなるのでは?と心配になるかもしれません。
しかし、最近では犬も一緒に遊べるドッグランや、御飯を一緒に食べられるドッグカフェ、犬も一緒に泊まれる宿やホテルもどんどん増えていますので、旅行に行けなくなるという心配はほとんどする必要はありません。
アウトレットモールや遊園地などのアミューズメントパークも、犬と一緒に入れるところもあるぐらいです。
さらに、旅行するときの交通機関も、車での犬とのドライブ旅行も楽しいですし、飛行機や新幹線も事前に申し込めば、犬と一緒に利用することができます。
また、犬と一緒に旅行することができるツアーも旅行会社から企画されたりもしています。
みなさんの悩みとは逆に、「犬を飼うと旅行に行けなくなる」どころか、「犬を飼うと一緒に旅行をすることが楽しみになる」でしょう。
⑨小さな子どもや赤ちゃんがいても、犬から病気がうつったりしませんか?
小さな子どもや赤ちゃんがいる場合、犬がいると呼吸器の病気にならないか心配といい話をよく聞きます。
しかし、これは医学的に何も証明されたものはなく、むしろ、小さなころから犬と一緒に過ごしたほうが、呼吸器や外耳炎などの病気が少なく元気に過ごすという研究結果もフィンランドで発表されています。
病気をする=犬が原因ということはもう言えない時代になっています。
ただし、犬はペットシーツでウンチやおしっこをしますので、それを放置していると衛生的によくありません。
子どもや赤ちゃんが触ってしまうと感染症にかかってしまう可能性もありますので、早く片付けたり拭いてしてあげることが大切です。
⑩小さな子どもと犬が一緒で危なくないですか?
小さな子どもがいる場合は、少し気を付けてあげる必要があります。
例えば、犬が赤ちゃんの顔をなめてしまうことがよくますが、抵抗力の弱い赤ちゃんの顔はかぶれてしまうことがあります。
また、犬はやさしく遊んでいるつもりでも、犬が寄り掛かったりすると、赤ちゃんも倒れてしまったりすることもあるかもしれません。
やはり子どもが小さいうちは、犬と二人きりにすることは避けたほうが無難です。
家事で目を離すときは、犬か子どものどちらかをケージにいれるか、ベビーゲートで犬と子どもをしきりましょう。
そして、犬と子どものけがや事故を防ぐためには、犬のストレスをためないことも大切です。
小さな赤ちゃんがいると、犬よりも赤ちゃんに手がかかり、犬の相手をすることができなくなることはよくあります。
しかし、そのままでは犬もストレスがたまってしまいますので、できる限り時間を見つけて犬とコミュニケーションをとるようにしましょう。
私が実践していたことは、赤ちゃんを抱いているときほど、犬もなでてあげたり、おもちゃを投げて遊んであげたりするようにしていました。
そういったことを実践することで、大好きな飼い主さんが、赤ちゃんを抱いているといいことがあると犬も覚えて、犬と子どもの関係も良くなり、二人は仲良しになるはずですよ。
⑪犬が高齢になったらどうすればいいですか?
ずっと家族として一緒に過ごしてきた愛犬もいずれは年をとります。
基本的には、最後まで家で面倒を見てあげます。
しかし、色んな事情があってそうもいかないときは、老犬ケア施設にいる専門家に相談します。
実際に預ける場合は、一度施設まで足を運んで、安心して預けることができる場所かどうか自分の目で確かめることです。
大切な家族の面倒を任せるのですからね。
⑫犬にも予防接種が必要ですか?
犬も人間と同じように、予防接種が必要です。
特に狂犬病予防接種については、「狂犬病予防法」という法律で決まれていますので、1年に1回必ず受けなければなりません。
そのほかにも、ジステンバーやアデノウィルス、バルボウィルスなどの混合ワクチン接種も1~3年に一度必要です。
(生後4か月までには、合計3回接種します。)
混合ワクチンは住んでいる地域によって、防ぐべき病気が変わりますので、何種の混合かは、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
ちなみに、私の住んでいる地域では以下の10種混合ワクチンです。
◎当サイト管理者が愛犬に受けさせている【10種混合ワクチンの内容】
①犬のジステンバー
②犬伝染性肝炎
③犬アデノウィルス2型感染症
④犬パラインフルエンザウィルス感染症
⑤犬バルボウィルス感染症
⑥犬コロナウィルス感染症
⑦犬のレプトスピラ病(カニコーラ型)
⑧犬のレプトスピラ病(イクテロヘモラジー型)
⑨犬のレプトスピラ病(グリッポチフォーサ型)
⑩犬のレプトスピラ病(ポモナ型)
⑬以前愛犬を亡くして、忘れられない悲しみから立ち直れません。
家族同然の愛犬を亡くすと、その悲しみから立ち直れないこともあります。
ですが、少し考え方を変えてみましょう。
亡くなった愛犬は、天国からあなたのことを見てくれています。
なにより大切な愛犬は、飼い主であるあなたの悲しむ姿を見たいと思うでしょうか。
ずっと悲しんでいるあなたの姿を見ているよりも、次の犬を家族として迎えることであなたが元気になれるのなら、亡くなった愛犬はそちらを臨むのではないでしょうか。
忘れる必要はありません。
愛犬に教えてもらったことやたくさんの思い出をずっと心に持っていれば、次の犬のことも大切にでき、犬も家族も幸せになれるのではないでしょうか。
3.愛犬飼い主さんの幸せエピソード「犬と暮らしてよかったこと」
さて、犬を飼うメリットについて解説する前に、実際の愛犬飼い主さんから聞いた「犬と暮らしてよかったこと」を聞いてみましょう。
犬を飼いたいけど踏みとどまっている、そんな背中をやさしく押してくれるかもしれませんよ。
①愛情たっぷりのおかえり
毎日長時間イイコにお留守番している愛犬のラッキー君。
いつも私たちが帰ってくる足音を聞くと玄関の定位置でスタンバイして、帰ってくるとクルクル回ったり、飛び回ったりして、愛情たっぷりにお出迎えしてくれるのが、本当にうれしいです。
②一緒に旅行が楽しめる
犬と一緒に行けるスポットや、犬と一緒に泊まれる宿に泊まって、旅行先でも愛犬のジェリーとずっと一緒に過ごします。
旅行中もドライブも、ずっと楽しんでくれていて、私たち夫婦もとても幸せな気持ちに。
これからも一緒にいろんなところに旅行しようね。
③家族を引っ張ってくれる
うちには愛犬が4匹います。先輩犬が病気になってからは、2番目のこむぎが家族を引っ張ってくれるようになりました。
こむぎ家族を引っ張ってくれてありがとう。これからもみんなで仲良くしようね。
④いつも見つめてくれて癒される
いつも愛情たっぷりに笑顔で見つめてくれる愛犬のチルちゃん。いつも元気なチルと散歩したり、家で遊んだりして家族みんないやしてもらっています。
チルいつもみんなに笑顔をくれてありがとう。元気でいてね。
⑤愛犬はよき人生の相棒
もともとあまり外に出ることのなかった私。
愛犬のアルバスが我が家に来てからは、一緒に散歩をすることで外に出ることが多くなりました。
春の桜や秋の紅葉など、四季の移ろいを一緒に感じさせてくれて、今では人生の良き相棒です。 アルバス、家族になってくれてありがとう。
⑥楽しんでくれていると私たちもうれしい
愛犬のサスケは川や滝がお気に入りです。
水の中を眺めたり、においをかいだりしてサスケの楽しむ姿を見るだけで私たち夫婦もうれしくなっちゃいます。
サスケ、家族になってくれてありがとう。これからも一緒に思いでいっぱい作ろうね。
⑦娘の悩みを聞いて受け止めてくれていた
娘が小学校6年生だったとき、ミニバスケットボールのキャプテンを任されていて、娘がいろんなことでうまくいかず悩んだり落ち込むことが何度かありました。
そんな時いつも、娘が愛犬のキャメルを抱っこして、なでながら悩みを相談していました。 そのおかげか娘はキャプテンをやり遂げることができたのです。
あの時の娘の後ろ姿と、懸命に耳を傾けていたキャメルのあどけない姿は今でも忘れられません。
⑧ばらばらだった家族を再び同じ時間を歩むように
夫を亡くしてから、すぐ隣の夫の実家とも疎遠になり、たまにあっても、夫を思い出してみんなで泣いてしまうような状況でした。
しかし、2年前に飼いだした愛犬のロールが家族の橋渡し役に。私が仕事をしている間は義妹がやってきて愛犬の面倒を見てくれたり、みんなが集まって外で遊んだりと家族・親戚がみんな集まって同じ時間を過ごすようになりました。
今ではみんな明るく、家族で話すことができるようになっています。
いかがでしょう。
犬と暮らすと、愛犬の愛情やふとしたしぐさに癒されたり、元気をもらうことが増えて、そのことによっていつのまにか、愛犬が深い絆でつながれた大切な家族になっていきます。
4.世界の愛犬感動エピソード「愛犬が命を救ってくれた」
では次に、世界で本当にあった、自分の命にかえてまでも飼い主さんを守ろうとする、愛犬の感動エピソードをご紹介します。
犬と飼い主のきずなと、犬の無類のやさしさ、深い愛情を感じることができます。
①犬が緊急通報し、発作の起きた飼い主をすくった!
アメリカのアリゾナ州のとある救急センターに1本の電話がかかってきました。
係員が電話に出ると、受話器から聞こえてくるのは吠えている犬の大きな声。
不審に思い電話があった家へ警官が向かうと、そこには発作を起こして倒れている男性がいました。
男性は病院へ運ばれ、2日間の入院で無事回復。 愛犬が緊急通報したおかげで命を取り留められたのです。
②生後すぐに捨てられた人間の赤ちゃんを母犬が救った!
南米アルゼンチンの郊外で、赤ちゃんの泣き声がすると1本の通報がありました。
警官が駆け付けるとそこには、6頭の子犬とその母犬に温められている、生後数時間の人間の赤ちゃんがいました。
赤ちゃんは生まれてすぐに捨てられたものの、通りかかった母犬が大切に面倒を見てくれていたため、すり傷などだけで命に別状はありませんでした。
その後、赤ちゃんを診察した医師によると、気温2.7℃の屋外では母犬が温めていなければ、赤ちゃんは死んでしまっていたとのことです。
③川に転落した姉妹を犬が泳いで助ける!
カナダ西岸の川岸で泳いでいた姉妹が、岸に張り出した氷の上から誤って川に転落。
その悲鳴を聞いて駆けつけてきた犬が、すぐさま飛び込んで、10歳の姉を救出しました。
その後、下流に流されていた9歳の妹のもとへ走り、飼い主の合図で川の中へ。
泳いで妹に近づき、川岸へ引き上げました。
姉妹は病院へ運ばれましたが、命に別状はなかったそうです。
この犬は人命救助で消防署から表彰され、巨大な犬用のガムをプレゼントされました。
④厳寒の夜、迷子になった子どもに犬が寄り添い生還させた!
ポーランドの田舎町に住む3歳の子どもが、近くの森に誤って入ってしまい、一晩行方が分からなくなりました。
家族は絶望的な気持ちに。ですが子どもは次の日の朝発見され、奇跡的に生還したのです。
なぜなら、子どもがいつも大切に育てていた愛犬が、一晩中寄り添って体を温め続けていたからでした。
そして愛犬が救助隊に居場所を知らせ、子どもは生還できたのでした。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
少しでも犬を飼うことへの不安を解消できましたでしょうか。
私も含めて、いざ実際に犬を飼ってみて初めて気づくこともたくさんあります。
また、犬が与えてくれる幸せは大変大きなものですし、人間としても大きく成長させてくれます。
もちろん、楽しいことばかりではないし、大変なこともありますが、犬は常に私たちの味方でいてくれますし、いつも最大の愛情で接してくれます。
つらいことや苦しいことがあっても、犬だけは必ずあなたの味方でいてくれるはずですよ。
犬を家族に迎えて、犬も飼い主さんも、みんなにたくさんの幸せが訪れますように。
長文を最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございました。