みなさん、こんにちは。
日本は地震大国と呼ばれていて、これからとんでもなく大きい南海トラフ巨大地震も発生すると言われています。
こんな話の中で、犬を飼っている飼い主さんが気になるのは「起こる前にできる犬の地震への準備や備えってどんなこと?」だと思います。
この記事では、「犬の地震への必須準備8個【備えは起こる前にしておきべきです】」と題して、今すぐやるべきことを解説していこうと思います。
この記事の目次
①犬の地震への必須準備「同行避難に備えるしつけ」
最近では、地震などの災害が発生したときに、犬などのペットも家族と一緒に避難所へ避難する「同行避難」ということも増えてきました。
2011年の東日本大震災以降、犬と飼い主が離れ離れになったり、犬が逃げ出してそのまま衰弱して餓死してしまうというケースが多く発生しました。
また、犬と一緒に避難所に避難できても、避難所に犬などのペットの受け入れ態勢が構築されておらず、避難所でトラブルになってしまうことがありました。
そこで、環境省は2013年に「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を策定し、災害時は犬と飼い主は同行避難することを原則とすると定めました。
ペットの同行避難についての詳しい方針については、事前にお住いの役所に確認しておく必要がありますが、飼い主も、同行避難をするために下記のしつけがしておくことが重要になります。
おすわりや待てが出来るだけでも、犬は落ち着いて行動できるようになりますし、無駄吠えも犬にとっては体力を著しく消耗してしまいます。
また、ペットシーツなど決まった場所でトイレができることも大切です。
そこら中で犬がトイレをしてしまうと、避難所の衛生状態がひどく落ちてしまい、犬にとってストレスになってしまったり、免疫力が落ちて病気になってしまったりします。
そして、避難所に犬と一緒に避難した後は、犬は基本的にクレートやケージの中で過ごすことになりますので、普段からクレートやケージに慣れておくことが大切です。
さらに、クレートに慣れていれば、扉を取り付けてそのまま一緒に避難することが出来ます。
クレートに慣れさせるコツは、「クレートの中に気持ちいいクッションを入れる」です。
いつも、犬にとってクレートの中がいつも一番安らげる気持ちいい場所にしておいてあげるということですね。
クレートの持ち運びが重くて厳しいとか、大型犬でそもそも持って歩くことが出来ないという場合は、背中に背負えるキャリーバッグや、犬用のカートがあれば楽に移動することが出来ますよ。
②犬の地震への必須準備「備蓄品」
私たち飼い主の食べ物や飲み水、簡易トイレなどの備蓄品があるのと同じで、犬にもいざという時のために備蓄品を準備しておく必要があります。
犬に準備しておきたい備蓄品には、このようなものがあります。
ドッグフードは、比較的賞味期限の長いドライタイプのドッグフードがいいでしょう。
いつものご飯がウェットタイプや手作り食の場合は、普段からドライタイプも食べなれておく必要があります。
飲み水は、人間用にも備蓄されることの多い保存水を準備します。
ペットシーツはおしっこ吸収だけではなく、何かをこぼしたりしたときにすぐに吸収できるので非常に便利です。
トイレットペーパーとウンチ袋も、地震で水道が止まっていたら、トイレに流せないため捨てるのに重宝します。
意外と知られていないのが、犬用の栄養サプリメント。
ストレスで食欲がなくなってしまい、ドッグフードを食べてくれない時にも、手軽に栄養を補給できるため便利です。
持病を持っているならいつも定期的に飲んでいる常備薬も必要ですし、フィラリアやノミ・ダニの薬も忘れないようにしましょう。
③犬の地震への必須準備「避難ジャケット」
非常時に持ち出す防災セットは、犬用にも発売されています。
犬の場合は、手に持って持ち出すことが出来ないため、体に装着できる「避難ジャケット」です。
サイズも、犬種によって1号から6号まであります。
犬用避難ジャケットの中身は下記のとおりです。
人間用の防災セットや、犬用の避難ジャケッあも、すぐに持ち出せる場所に置いておくのが大切です。
家は地震でもろくなっていて、倒壊の危険性があるからです。
また、防災セットや避難ジャケットは持ち出すのに時間がかかるようなら、持ち出さず、捨てていきましょう。
まず第一に持ち出すべきは、自分や家族、愛犬の命であり、持ち出すために逃げ遅れて命を落としては本末転倒だからです。
④犬の地震への必須準備「家具の固定」
犬だけではなく、飼い主や家族にも当てはまることですが、倒れてきそうな家具はしっかりと固定しておきましょう。
寝ているところに、タンスや棚が倒れてきてはひとたまりもありませんし、挟まれて動けなくなってしまったら逃げることも出来ません。
また、部屋の扉付近や逃げる通路となるところには、出来る限りタンスや棚などの家具を置かないほうがいいと思います。
家具が挟まり扉があかなくなってしまいますし、通路が家具でふさがれてしまい、逃げ遅れてしまうからです。
さらには、家具が倒れる時の大きな音や衝撃で、犬がびっくりしてパニックになってしまいます。
そうなると到底落ち着かせることもできなくなり、家から逃げ遅れたり、犬だけが逃げて離れ離れになってしまったりしますので、家具の固定は非常に重要になります。
⑤犬の地震への必須準備「避難所の確認」
避難しようにも、どこに避難所があるか知らなければ避難所まで行くことが出来ません。
避難所を覚えるには、事前に一番近い避難所を調べたうえで、日々のお散歩で場所を確認しておきましょう。
毎日のお散歩ですので、いやでも避難所を覚えることが出来ますし、避難所までの行き方も一緒に覚えることが出来て一石二鳥です。
なお、避難所を選定するうえで注意することは下記のとおりです。
また、実際に犬を避難させるときに注意が必要なのは、地震のあとはガラスやコンクリート片などの鋭利な落下物が道という道に落ちているため、愛犬が足を怪我してしまうということです。
対策の一つは、上記で紹介しました避難ジャケットに入っている足裏保護ラバーシューズをはかせること。
もう一つは、子ども用の靴下をはかせて、脱げないようにガムテープで足と靴下を止めてしまうという方法です。
これで、緊急時に足裏のけがを防ぐことが出来ますが、いざという時に犬が嫌がらないように、普段から慣れさせる訓練をしておくといいでしょう。
地震発生時には、飼い主もあわてていますので、事前に練習しておくと安心ですからね。
⑥犬の地震への必須準備「予防接種」
感染すると重症になりやすい狂犬病や混合ワクチン接種、フィラリア・ノミ・ダニなどの寄生虫の予防・駆除も、普段から忘れないように定期的に行っておきましょう。
避難所での、感染症の集団感染という恐ろしい事態を防ぐために大切なことです。
⑦犬の地震への必須準備「犬のマイクロチップ」
もし、犬と飼い主がはぐれてしまったときに、犬のマイクロチップを装着しておくと、飼い主のもとへ犬が帰ってこれる可能性が高まります。
犬のマイクロチップは動物病院で装着してもらえますので、いざという時のために装着しておくことをおすすめします。
\犬のマイクロチップについて、こちらの記事で詳しく解説しています/
⑧犬の地震への必須準備「犬と飼い主の心の支え合い」
地震などの災害が起こったとき、「犬がそばにいてくれたことで、不安や恐怖が減り癒された」という飼い主の声はとても多いそうです。
しかし、犬も人間と同じように、不安で、また揺れるかもしれないという恐怖と隣り合わせの精神状態のはずです。
犬がいつも味方でいてくれて癒してくれるのと同じように、私たち飼い主も、犬のそばに寄り添い、支え合いましょう。
犬は大切な家族の一員なのですから。
まとめ:備えは起こる前にしておきべきです
いかがでしたでしょうか。
ここまで見てきた犬の地震への必須準備をまとめると以下のようになります。
これらの備えは、地震などの災害が起こる前にするからこそ意味を持ちますし、地震は突然起こるものです。
犬などのペットを飼っている飼い主の皆さん、ぜひ今すぐ!明日からでも準備しておきましょう。
今回も最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございました。