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犬のマイクロチップで迷子も安心?料金も解説/義務化✖鼻認証

⑦犬の地震への必須準備「犬のマイクロチップ」

みなさん、こんにちは。

この記事では、犬などのペットに装着するマイクロチップについて解説していきます。

マイクロチップを装着するからには、迷子になっても絶対に安心なのでしょうか。

また、装着するデメリットや、装着にかかる費用、登録方法など詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

犬のマイクロチップってなに?

では、犬のマイクロチップとは何なのでしょうか。

犬のマイクロチップとは、直径2mm、長さ8~12mmの円筒型の電子標識器具のことです。

犬のマイクロチップの写真

この犬のマイクロチップには、犬と飼い主の世界で一つしかない識別番号が記録されています。

この識別番号を専用のリーダー(読み取り器)で読み取ることで、事前にデータベースに登録されている下記のような情報を調べることが出来ます。

データベースに登録されている情報

  1. マイクロチップ識別番号(15桁)
  2. 飼い主の氏名、フリガナ
  3. 住所
  4. 電話番号
  5. FAX番号
  6. 緊急連絡先
  7. メールアドレス
  8. マイクロチップ注入日
  9. 犬の名前
  10. 犬の生年月
  11. 動物の種類(犬、猫など)
  12. 犬の種類
  13. 犬の毛色
  14. 犬の性別、去勢・避妊の実施有無

言うなれば、「犬と飼い主とをつなぐ身元証明」のような役割をするのが、犬のマイクロチップです。

犬のマイクロチップで迷子も安心?そのメリットとは

犬のマイクロチップのメリットは、犬と飼い主が離れ離れになってしまったときに、犬が飼い主のもとへ戻るための身元確認が可能になることです。

犬と飼い主が離れ離れになる原因は、たとえば次のようなことがあります。

  • 迷子になってしまったとき
  • 地震などの災害が発生したとき
  • 交通事故にあったとき
  • 愛犬が盗難にあってしまったとき
  • 飼い主が犬を捨てたとき

ただし、注意しなければいけないのは、「マイクロチップにはGPSがついているわけではない」ということ。

迷子になったときに、愛犬の現在の居場所が特定できて、すぐに見つかるのではありません。

あくまでも、愛犬が動物病院、警察署、動物愛護センターなどに保護され、マイクロチップに記録されている識別番号を読み取って初めて、愛犬の身元が判明して、飼い主のもとへ戻ることが出来るのです。

犬のマイクロチップを装着するには?

通常の注射針よりも少し太い、専用のマイクロチップ注入器を使い、犬の体内に注入します。

マイクロチップの注入場所は、一般的に首の後ろ側の皮下で、生後2週齢(猫は4週齢)から埋め込みが可能です。

一度挿入すると、体内で動くことはほとんどありません。

痛みも通常の注射とそれほど変わらないため、麻酔や鎮静剤(ちんせいざい)も使用しません。

ただし、マイクロチップの装着は動物への医療行為にあたるため、必ず獣医師が行います。

装着については、かかりつけの動物病院に相談しましょう。

なお、ペットショップで犬を購入する場合は、はじめからマイクロチップが注入されていることが多くなります。

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犬のマイクロチップのデメリット

犬と飼い主との結ぶ身元証明となるマイクロチップ。

しかしマイクロチップを装着するのにも、少なからずデメリットもあります。

たとえば、このようなことです。

  • マイクロチップ装着に費用がかかる
  • マイクロチップ装着に少なからず痛みが伴う
  • 情報を登録する手間がかかる
  • 電話番号を変えたり引っ越しをしたなど、登録情報に変更があった場合、情報を更新するための手続きがいる
  • 特定の場所にしか置いていないリーダー(読み取り器)がないと、身元確認ができない。

犬のマイクロチップの費用

では、犬のマイクロチップを装着するにはいくら費用が掛かるのでしょうか。

一般的には、装着に5,000円から10,000円、情報登録に1,000円かかります。

装着費用については、実施する動物病院によっても違うため、事前に知りたい場合はかかりつけの動物病院に聞いてみましょう。

また、マイクロチップ推進事業として、一部の費用を補助してくれる市町村もありますので、一度お住いの市役所などに問い合わせてみましょう。

ちなみに、ペットショップなどで犬を買う場合、購入する犬にはすでにマイクロチップが装着されており、犬の購入価格にマイクロチップ装着費用も加わった合計額で支払うことが多いようです。

犬のマイクロチップの情報を調べるにはどうするの?

全国の動物保護センターや保健所、動物病院などに配備されているリーダー(読み取り器)をマイクロチップが装着されている首の後ろ側に当てて、識別番号を読み取ります。

その識別番号を、事前に登録されているデータベースに照合することで、犬と飼い主の情報がわかるというわけです。

また、データベースに登録された犬と飼い主の情報は、こちらから確認が可能です。

なお、確認にはデータ登録後に送られてくる「マイクロチップデータ登録完了通知書」に記載されているIDが必要になります。

犬のマイクロチップのデータ登録はどうするの?

犬と飼い主の名前、住所、電話番号などの情報を、「動物ID普及推進会議(AIPO)」のデータベースに登録します。

動物ID普及推進会議(AIPO)とは
マイクロチップによる犬、猫などの動物個体識別の普及・推進を行っている組織のこと。
日本動物愛護推進協議会と日本獣医師会で構成されている。
AIPOとは「Animal ID Promotion Organization」の略称。

登録するときには、犬を購入するペットショップや、マイクロチップを装着する動物病院などで、登録用紙に情報を記入し提出することで、登録ができます。

登録後、家にマイクロチップデータ登録完了通知書が送付されてきます。

犬のマイクロチップのデータ登録はどうするの?

犬のマイクロチップの情報を変更するには?

住所や電話番号が変わったときなどは、マイクロチップに登録された情報も変更する必要があります。

変更は下記の方法で行います。

  1. 申込書の控えまたは登録完了通知はがきのどちらかをコピーする。
  2. 上記のどちらかのコピーに、変更する箇所を二重線で訂正し、日本獣医師会あてに郵送かFAXをする。
  3. 上記のどちらもなくしてしまった場合は、電話で直接連絡する。
  4. 登録内容の変更はオンラインでも可能。必要事項を入力して、送信する。

なお、この変更手続きには、費用は掛かりません。

MEMO
日本獣医師会宛先
公益社団法人日本獣医師会
〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館23階
TEL:03-3475-1695
FAX:03-3475-1697

犬のマイクロチップの耐久年数

マイクロチップの耐久年数は約30年程度と言われています。

また、マイクロチップ自体は電池もいりませんし、メンテナンスも必要ありません。

そのため、一度注入されたマイクロチップは、一生涯使用することが出来ます。

犬のマイクロチップ装着の安全性は?

とても小さなマイクロチップとはいえ、犬の体の中に入れることにリスクはないのでしょうか。

マイクロチップの素材については、犬の体に適合する樹脂でできているため、異物反応や拒否反応が起こる心配はなく安全です。

また、装着も通常の注射と同じように一瞬で終わってしまうため、犬の体への負担も少ないと言われています。

犬のマイクロチップの普及率

マイクロチップに記録されている情報を管理する「動物ID普及推進会議(AIPO)」のデータベースでは、マイクロチップの登録数を確認することが出来ます。

また、全国の飼育頭数からマイクロチップの普及率はこのようになっています。

全国の
飼育頭数
マイクロ
チップ

登録数
マイクロ
チップ

普及率
890万頭 156万頭 17.5%
964万頭 43万頭 4.5%
合計 1,854万頭 199万頭 10.7%

まだまだ、普及していないことがわかりますね。

犬のマイクロチップ装着は義務?

2019年現在では、犬のマイクロチップの装着は義務ではありません。

しかし、2019年の国会にて動物愛護法の改正案が提出され、議論の結果、同年6月12日にマイクロチップの装着が義務化が可決されました。

法整備を含めて、実際に義務化されるのは3年以内ということですので、2019年現在では厳密に言うとまだ義務ではないということなんです。

このマイクロチップの装着義務化の対象は、ペット販売業者が扱う販売向けの犬、猫に限定される見通しで、動物愛護団体が一般の飼い主に譲渡する犬、猫や、一般の飼い主が飼っている犬、猫については努力義務となる見通しとのことです。

MEMO

ちなみに、海外では、犬のマイクロチップ装着が法律で義務化されている国もあります。

具体的には、動物愛護先進国のオーストラリアやベルギー、スイス、フランス、ニュージーランドなどです。

また、犬を連れての海外旅行や、日本への入国の時にも、犬のマイクロチップ装着が必要になるケースが多くなります。

ヨーロッパ諸国では、ペット用のパスポートもあり、このパスポート発行にはマイクロチップ装着が必須条件となります。

マイクロチップはいらなくなる!?身元確認の未来形「鼻認証システム」

ここまで詳しく解説してきましたが、犬にマイクロチップがいらなくなる日も近いです。

理由は、下記です。

中国政府に顔認証監視ソフトウエアを提供しているAI(人工知能)のスタートアップ企業「Megvii」が、「犬の鼻認証システム」を開発中です。

スマホの指紋認証と同じメカニズムで、犬の鼻で個々を識別できるようになります。

しかも、スマホのカメラアプリを、犬の鼻に向けるだけで識別可能で、95%の正確さです。

犬の鼻認証アプリ

出展:GIGAZINE

犬の鼻も、人間の指の指紋のような模様がありますので、それを利用するということなんですね。

過去には、”魚拓”ならぬ”鼻拓”をとって、犬の迷子や盗難対策が行われてきましたので、それにAIの技術を組み合わせるということになります。

さらにアメリカでは、すでに犬や猫の顔認証アプリがリリースされています。

このアプリで、15,000匹以上の迷子犬や猫が飼い主と再会できるいるとのことです。

このように、マイクロチップがなくても、犬の身元確認が可能な未来はすぐそこまで来ています。

上記を踏まえて、下記のようになると思います。

限られた施設にしか置いていないリーダーがないと読み取れない、しかも犬の体の中に埋め込むマイクロチップに代わり、今やだれもが持っているスマホで、すぐに身元がわかる鼻認証や顔認証が普及する。

動物愛護法の改正案にあるマイクロチップの義務化は2019年6月から3年以内。

それまでに、鼻認証や顔認証は、犬などのペットを家族に持つ飼い主にとっては間違いなく当たり前になっており、飼い主は、マイクロチップ装着と鼻認証、顔認証登録をいずれか一つ行うことが義務化される。

あくまでも、私個人の見解になりますが、近い未来、事実になることは間違いないですね。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。

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