ちゃこ
にっこり3兄弟
はい、じゃあ、私たちもアーモンドを食べてもいいのか、詳しく見ていきましょう。
上記のとおりです。
イヌニコ管理者ひろし
結論から言ってしまうと
たんぱく質、アスパラギン酸、不飽和脂肪酸などの栄養満点。
アーモンドそのままでは大きすぎて、のどに詰まってしまいます。
また、消化されずに、栄養を吸収できないこともあります。
細かくすることで、消化に良くなり、栄養がたっぷり取れます。
人間でもNG。
もちろん、人間でもNG。
中毒になってしまうか、場合によっては、命に関わります。
アーモンドはカロリーは高めですので、与えすぎると肥満の原因になりますし、体にも良くありません。
基本的に、1回に与える量は、1粒程度の少量にしておきましょう。
塩分や糖分、油分、カロリーの多い場合があります。
なかでも、アーモンドミルク、アーモンドオイルは栄養たっぷりですし、食いつきもいいので、ドッグフードに少量かけるのがオススメですよ。
では、下記から詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
- 【結論】犬がアーモンドを食べても大丈夫です【栄養満点】
- 犬がアーモンドを食べるメリット【栄養満点】
- 【与えるときの注意点】消化を助けるため、アーモンドは細かく砕いてから与えましょう【ドッグフードへのトッピングもOK】
- 【塩分過多に注意】食塩無添加の素焼きアーモンドを選びましょう【アーモンドミルクもOK】
- 【禁止】アーモンドチョコレートは絶対にダメです
- 【ナッツ中毒】アーモンド以外のナッツ類は食べても大丈夫?
- 古くなったアーモンドはNGです【発がん性のあるカビ毒が発生する】
- 【本当?】アーモンドを食べると結石になる?【心配なし】
- 犬がアーモンドを食べるときの給与量【肥満に注意です】
- 犬にアーモンドを手作り食で与えてみる
- 犬がアーモンドを食べるQ&A
- 【参考】アーモンドの栄養成分表
- 【まとめ】犬はアーモンドを食べても大丈夫です【栄養たっぷり。細かくしましょう。アーモンドチョコレートはNG】
【結論】犬がアーモンドを食べても大丈夫です【栄養満点】
上記のとおりですが、犬がアーモンドを食べても大丈夫です。
なぜなら、アーモンドには、犬にとって体に良くない成分は含まれておらず、栄養満点だからです。
とはいえ、犬にアーモンドを与えるときは、与え方や給与量などの注意点もあります。
また、アーモンドの加工食品には、犬にとっては余分な塩分や油分、糖分や添加物なども含まれていることがありますので注意が必要です。
それでは、下記から詳しく見ていきましょう。
犬がアーモンドを食べるメリット【栄養満点】
アーモンドには、たんぱく質、アスパラギン酸、リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸、食物繊維、カルシウム、マグネシウム、カリウムなど栄養たっぷり。
では、具体的に、主な栄養についてみていきましょう。
ちなみに、詳しい栄養成分については、最後で解説していますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
アーモンドはたんぱく質が豊富。丈夫な体作りに役立ちます
アーモンドには、たんぱく質が豊富に含まれています。
たんぱく質は、筋肉や皮膚、被毛、臓器など全ての材料ですので、たんぱく質を豊富に取ることで、愛犬の丈夫な体作りに役立ちます。
また、たんぱく質は、血液や免疫細胞の素にもなりますので、愛犬の健やかなコンディションの維持にも役立つんです。
ちなみに、100gあたりのたんぱく質を、食品ごとに比較すると下記のとおりです。
食材 | たんぱく質量 |
牛肉 | 20.7g |
豚肉 | 22.1g |
鶏肉 | 24.4g |
サケ | 22.3g |
大豆 | 33.8g |
黒豆 | 36.4g |
ゴマ | 20.3g |
アーモンド | 20.3g |
上記のとおり、アーモンドのたんぱく質量は、牛肉に届きそうなほど豊富に含まれています。
アーモンドのアスパラギン酸が、愛犬の疲れにくい体作りに役立ちます
アスパラギン酸は、その名のとおり、アスパラガスから発見された栄養成分で、多くの食べ物に幅広く含まれています。
アスパラギン酸は、アミノ酸の一種で、疲労物質である乳酸の代謝分解を促すことにより、疲れにくい体や、体力に維持に役立ちます。
また、上記の効果により、アスパラギン酸は栄養ドリンクにも使われています。
さらには、アスパラギン酸は、漢方では免疫力を維持する食材としても考えられています。
しかも、うま味を持つアミノ酸の一種ですので、愛犬の食いつきもいいんです。
アーモンドの不飽和脂肪酸(リノール酸、オレイン酸)が血液の健康を維持します
アーモンドの脂質には、不飽和脂肪酸が含まれています。
不飽和脂肪酸の中でも、オメガ6脂肪酸のリノール酸、オメガ9脂肪酸のオレイン酸は、血中のコレステロール値を正常に維持します。
アーモンドに含まれる食物繊維が、腸内の健康を維持します
アーモンドには、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は、腸内の善玉菌を活性化してくれますので、愛犬の良好な便通など、腸内の健康や、免疫力の維持に役立ちます。
ちなみに、ゴマの食物繊維の含有量は、さつまいもの約5倍と、かなり豊富です。
アーモンドには、ビタミンE、ビタミンB2、葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのビタミン、ミネラルが豊富です
アーモンドには、下記のようなビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。
【与えるときの注意点】消化を助けるため、アーモンドは細かく砕いてから与えましょう【ドッグフードへのトッピングもOK】
上記のとおりですが、愛犬にアーモンドを与えるときには、スプーンやフォークを使って、細かく砕いてから、食べさせるようにしましょう。
アーモンドは、そのままのサイズでは犬にとっては大きいため、のどに詰まってしまうリスクがあります。
また、消化にも良くないため、細かく砕いて、消化しやすくしてあげることが大切です。
せっかく栄養豊富なのに、消化できないと栄養が吸収できなくて、もったいないですもんね。
さらには、アーモンドをそのまま与えると、消化されることなく、そのままウンチとして出てくることさえあるんです。
体験談からの注意点ですが、人間が食べているときに、そのままのアーモンドを、テーブルからポロっと床に落としてしまい、愛犬がやってきて、パクっと丸呑みで食べてしまったことがあります。
その時は、特に愛犬に異常はなく、事なきを得ましたが、愛犬に与えるつもりではなくても、アーモンドを食べるときは注意しましょうね。
また、アーモンドは、犬にとっても食いつきのいい食べ物です。
ですので、愛犬に与えているドッグフードに、トッピングとして細かく砕いたアーモンドを、少量ふりかけてあげるのもおすすめですよ。
またまた、私の体験談ですが、愛犬の食欲が落ちているときに、いつものドッグフードに、細かく砕いたアーモンドを少量ふりかけて与えてみたところ、食欲が復活したことがあります。
食感もいいですし、いい香りがするからでしょうね。
アーモンドは栄養たっぷりですし、一石二鳥なので、とてもオススメです。
【塩分過多に注意】食塩無添加の素焼きアーモンドを選びましょう【アーモンドミルクもOK】
スーパーで売られているアーモンドには、人間用に味付けされたものがよく売られています。
これらの味付けアーモンドは、食塩を添加して味付けされているため、犬にとっては味が濃すぎますし、塩分過多になってしまいます。
ですので、愛犬にアーモンドを与えるときには、塩分無添加のアーモンドを選んであげるようにしましょう。
また、生アーモンドが売られていることもありますが、必ず焼くなど加熱してから与えるようにしましょう。
生のアーモンドには、サルモネラ菌に感染して食中毒になってしまうリスクがあるからです。
海外では、人間が生のアーモンドを食べて、食中毒になってしまった事例もありますので、生のアーモンドは、必ず、焼くなど加熱してから与えるようにしましょう。
ちなみに、アーモンドミルクもおすすめです。
もちろん、食塩や糖分などが無添加のものを選びましょう。
ドッグフードに、少量かけてあげると、食欲がない時でも、食いつきがよくなったりしますよ。
【禁止】アーモンドチョコレートは絶対にダメです
アーモンドは、犬が食べても問題ありませんし、栄養豊富です。
ただし、私たちが普段食べるような、アーモンドチョコレートは絶対に愛犬には食べさせないようにしましょう。
アーモンドチョコレートは、糖分や塩分が多すぎますし、チョコレートの原料「カカオ」に含まれている「カフェイン」と「テオブロミン」という成分が、嘔吐や下痢など様々な症状を引き起こし、犬の体に良くありません。
間違っても、アーモンドチョコレートは与えてはいけません。
>>【参考】犬が食べられない危険な食べ物【与えてはいけない!まとめ】
【ナッツ中毒】アーモンド以外のナッツ類は食べても大丈夫?
アーモンド以外にもナッツ類と言われる食べ物があります。
具多的には、下表のとおりです。
食べてもOK | 食べられないNG |
クルミ、ピーナッツ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ | マカダミアナッツ、ビターアーモンド |
上記のとおり、犬は、マカダミアナッツと、ビターアーモンドは食べられません。
理由は、マカダミアナッツは食べると、マカダミアナッツ中毒になってしまうからです。
ビターアーモンドは、日本には出回っていない野生種のアーモンドで、毒性のあるシアン化合物が含まれていて、場合によっては命に関わるかもしれない危険なナッツになります。
また、アーモンドを含めた他のナッツ類も、脂質やカロリーが高めですので、与えすぎには注意が必要です。
古くなったアーモンドはNGです【発がん性のあるカビ毒が発生する】
アーモンドを含まて、ナッツ類は持ちがいいイメージがありますが、古くなってくると「アフラトキシン」という、カビ性の猛毒が発生することがあります。
アフラトキシンは人間にとっても発がん性物質なのでNGなのですが、体の小さい犬にとっては、少しの量でも死に至る危険があります。
古くなったナッツ類は、絶対に与えないようにしましょう。
【本当?】アーモンドを食べると結石になる?【心配なし】
上記のとおり、アーモンドを食べるとシュウ酸カルシウム結石になるという記事をよく見かけますが、こちらも、結論気にすることはありません。
結石になる理由は、アーモンドには、シュウ酸が含まれていて、体内でカルシウムと結合し、シュウ酸カルシウムとなることが原因で、シュウ酸カルシウム結石になるということです。
しかし、アーモンドに含まれるシュウ酸は少量ですので、1~2粒与える程度では、ほとんど心配することはありません。
どうしても心配な場合は、シュウ酸は茹でることで減らすことが出来ますので、与える前にアーモンドを茹でるようにしましょう。
犬がアーモンドを食べるときの給与量【肥満に注意です】
アーモンドは、とても風味や食感がよく、犬の食いつき抜群の食べ物です。
犬の喜ぶ顔がうれしくて、ついついたくさん与えてしまがちですが、犬にアーモンドを与えるときには、給与量に注意しましょう。
与えすぎると、肥満の原因にもなるからです。
ですので、ドッグフードにトッピングとして与える場合や、おやつとしてアーモンドを与える場合は、その分、主食のドッグフードを減らしてあげる必要があります。
基本的に、ドッグフードは愛犬の1日当たりの摂取カロリーで、給与量を計算しているため、何かおやつやトッピングを追加するということは、その分、カロリー過多ということになるからです。
ちなみに、細かく給与量を計算する必要はありませんが、アーモンドのエネルギーは、100gあたり608kcalです。
アーモンドは栄養豊富ですが、その分、カロリーも高めですので、犬にアーモンドを与えるときは、1回に1粒を細かく砕いて与える程度にしておき、ドッグフードを含めた、適量を与えるようにしましょうね。
上記でも書きましたが、オススメの与え方は、いつもドッグフードに、細かく砕いたアーモンドをふりかけて与えることです。
アーモンドがとても食いつきがいいので、ドッグフードの食いつきが落ちていたり、食欲が落ちているときにも、良く食べるようになることがありますよ。
犬にアーモンドを手作り食で与えてみる
アーモンドを、トッピングやおやつではなく、手作り食として、愛犬に与えたいとお考えの飼い主さんもいるのではないでしょうか。
アーモンドを、細かく砕いて与えるだけでも十分おいしいのですが、下記のサイトで、アーモンドを使った犬の手作り食がありましたので、参考に下記リンクよりご覧くださいね。
※中には、アーモンドをそのままの大きさで使っているレシピもありますので、細かく砕いて作るようアレンジするのがオススメです。
犬がアーモンドを食べるQ&A
市販のアーモンドを、そのままあげても大丈夫?
いいえ。NGです。
そのままだと大きすぎるため、のどに詰まってしまいます。
アーモンドは細かく砕いて、与えるようにしましょう。
また、アーモンドはそのままだと犬が消化しにくく、せっかくの栄養が吸収できないかもしれないからです。
また、肥満などの観点から与えすぎは禁物。給与量には十分注意しましょう。
アーモンドは栄養豊富ですが、その分、カロリーも高めだからです。
アーモンドミルクやオイル、アーモンドチョコレートなど、アーモンドを使った加工品や料理は与えても大丈夫?
基本的には大丈夫ですが、アーモンドチョコレートはNG。
でも、塩分や油分、糖分が多くなることがあるため、与えすぎ(肥満)に注意しましょう。
人間と同じ味付けは、基本的には、犬には甘すぎますし、濃すぎますので、余計な味付けはオススメできません。
ちなみに、アーモンドを使った料理は下記のようなものがありますね。
参考にどうぞ。
アーモンドはアレルギーになりやすいの?
アーモンドが、特別にアレルギーになりやすいということはありません。
どんな食べ物も、アレルギーになる可能性はありますので、大事なことは、動物病院に相談して、愛犬がアレルギーを引き起こす食べ物を把握しておくことです。
ちなみに、食べ物アレルギーを引き起こしたときの主な症状は下記のとおりです。チェックしておきましょう。
嘔吐、下痢、体をかゆがる、震え、脱毛、皮膚にかき傷がある、外耳炎
【参考】アーモンドの栄養成分表
参考に、スーパーでもよく売られている「アーモンド(煎り、無塩)」の栄養成分を見てみましょう。
なお、下表は、100gあたりの数値で記載しています。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
たんぱく質 | 20.3g | 飽和脂肪酸 | 4.13g |
脂質 | 54.1g | 不飽和脂肪酸 | 47.74g |
炭水化物 | 20.7g | コレステロール | 0g |
灰分 | 3.1g | 食物繊維 | 11.0g |
水分 | 1.8g | エネルギー | 608kcal |
さらに、ビタミン、ミネラルについては下表のとおりです。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
カロテン | 9μg | ナイアシン | 3.9mg |
ビタミンE | 29.8mg | 葉酸 | 48μg |
ビタミンB1 | 0.03mg | ナトリウム | - |
ビタミンB2 | 1.04mg | カリウム | 740mg |
ビタミンB6 | 0.08mg | カルシウム | 260mg |
ビタミンC | - | マグネシウム | 310mg |
ビタミンK | - | リン | 480mg |
パントテン酸 | 0.26mg | 鉄 | 3.7mg |
アミノ酸については下表のとおりです
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
イソロイシン | 870mg | バリン | 1,000mg |
ロイシン | 1,500mg | ヒスチジン | 580mg |
リジン | 670mg | アルギニン | 2,300mg |
メチオニン | 190mg | アラニン | 940mg |
シスチン | 330mg | アスパラギン酸 | 2,300mg |
フェニルアラニン | 1,100mg | グルタミン酸 | 5,600mg |
チロシン | 630mg | グリシン | 1,400mg |
スレオニン | 630mg | プロリン | 960mg |
トリプトファン | 220mg | セリン | 830mg |
【まとめ】犬はアーモンドを食べても大丈夫です【栄養たっぷり。細かくしましょう。アーモンドチョコレートはNG】
最初でも書きましたが、まとめると下記のようになります。
たんぱく質、アスパラギン酸、不飽和脂肪酸などの栄養満点。
アーモンドそのままでは大きすぎて、のどに詰まってしまいます。
また、消化されずに、栄養を吸収できないこともあります。
細かくすることで、消化に良くなり、栄養がたっぷり取れます。
人間でもNG。
もちろん、人間でもNG。
中毒になってしまうか、場合によっては、命に関わります。
アーモンドはカロリーは高めですので、与えすぎると肥満の原因になりますし、体にも良くありません。
基本的に、1回に与える量は、1粒程度の少量にしておきましょう。
塩分や糖分、油分、カロリーの多い場合があります。
なかでも、アーモンドミルク、アーモンドオイルは栄養たっぷりですし、食いつきもいいので、ドッグフードに少量かけるのがオススメですよ。
上記のとおりです。どんな食べ物も、飼い主さんの管理が必要ですね。愛犬と健やかな毎日を過ごすためにも、飼い主さんが愛犬に与えていいもの、与えてはいけないもの、または与え方を確実に管理してあげましょう。