ちゃこ
にっこり3兄弟
上記のとおりです。
イヌニコ管理者ひろし
結論から言ってしまうと
アスパラギン酸、β-カロテン、ルチンなどの栄養満点。
短時間、茹でる、蒸す、炒めるなどの過熱が必要です。
皮や穂先に栄養が満点だからです。
のどに詰まってしまう心配もなくなりますし、食べやすく、消化にも良くなります。
与えすぎると肥満の原因になります。
塩分や油脂分、カロリーの多い場合があります。
味付けせずにそのまま加熱して与えるのが、フレッシュな栄養を取れますのでオススメです。
では、下記から詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
【結論】犬がアスパラガスを食べても大丈夫です【栄養満点】
上記のとおりですが、犬がアスパラガスを食べても大丈夫です。
なぜなら、アスパラガスの果肉や皮には、犬にとって体に良くない成分は含まれておらず、栄養満点だからです。
とはいえ、犬にアスパラガスを与えるときは、与え方や給与量など注意点がありますので、下記から詳しく見ていきましょう。
犬がアスパラガスを食べるメリット【栄養満点】
アスパラガスには、アスパラギン酸、β-カロテン、ルチン、クロロフィル、食物繊維、ビタミンC、カリウム、葉酸など栄養たっぷり。
では、具体的に、主な栄養についてみていきましょう。
ちなみに、詳しい栄養成分については、最後で解説していますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
アスパラガスのアスパラギン酸が愛犬の疲れにくい体作りに役立ちます
アスパラギン酸は、その名のとおり、アスパラガスから発見された栄養成分です。
アスパラギン酸は、アミノ酸の一種で、疲労物質である乳酸の代謝分解を促すことにより、疲れにくい体や、体力に維持に役立ちます。
また、上記の効果により、アスパラギン酸は栄養ドリンクにも使われています。
さらには、アスパラギン酸は、漢方では免疫力を維持する食材としても考えられています。
しかも、うま味を持つアミノ酸の一種ですので、愛犬の食いつきもいいんです。
アスパラガスのβ-カロテンが愛犬の健やかなコンディションの維持に役立ちます
アスパラガスには、β-カロテンが豊富に含まれています。
β-カロテンは必要に応じて、犬の体の中でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を正常に維持してくれます。
また、体内の活性酸素を除去する働きがありますので、愛犬の健やかなコンディションの維持に役立ちます。
ちなみに、β-カロテンは、ホワイトアスパラガスよりもグリーンアスパラガスのほうが豊富に含まれています。
アスパラガスのルチンが、丈夫な血管を維持します
アスパラガスには、ルチンというポリフェノールの一種が含まれています。
ルチンはビタミンPとも呼ばれ、毛細血管の通りを良くし、血行を良くすることで、毛細血管を丈夫に維持する効果があります。
また、ルチンはポリフェノールなだけに、強い活性酸素除去力があり、また、同じ効果のビタミンCの吸収も助けてくれるため、愛犬の健やかなコンディションを維持します。
ちなみに、ルチンはアスパラガスの穂先に最も多く含まれています。
アスパラガスのクロロフィルが血液の健康を維持します
アスパラガスには、強い抗酸化力を持つクロロフィルという成分が含まれています。
クロロフィルは、緑色の野菜や海藻にも含まれている天然色素で、体内の毒素を排出したり、血中コレステロールを正常に維持してくれる働きがあります。
アスパラガスのビタミンUが胃の健康を維持
アスパラガスには、ビタミンUが含まれています。
このビタミンU、正式にはS-メチルメチオニンという成分で、別名キャベジンとも呼ばれます。
キャベツから発見されたことで名前の付いた、よくCMで聞くキャベジンという成分ですが、胃の粘膜を再生、強化し、胃の健康を維持してくれます。
アスパラガスに含まれるGABAが、愛犬のリラックスや正常な血圧を維持します
アスパラガスに含まれるGABAとは、「Gamma Amino Butyric Acid」の略で、正式名称はγ-アミノ酪酸です。
GABAには、興奮をしずめてリラックスしたり、血圧を正常に維持する効果があります。
ちなみに、GABAは、チョコレートやココアの原料であるカカオに含まれていることは有名ですが、他にも、トマト、じゃがいも、アスパラガス、メロンにも多く含まれています。
アスパラガスには、食物繊維が豊富です
アスパラガスには、食物繊維が含まれています。
食物繊維は、腸内の善玉菌を活性化してくれますので、愛犬の良好な便通など、腸内の健康を維持してくれます。
アスパラガスは、ビタミンCやカリウム、葉酸などのビタミン、ミネラルが豊富です
アスパラガスには、下記のようなビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。
ちなみに、アスパラガスは、茹でてもビタミンやミネラルが、お湯に溶けだしにくい特徴がありますので、茹でた後でも、栄養をたっぷり摂取できますよ。
アスパラガスは水分補給にピッタリ。夏の熱中症対策にオススメ
アスパラガスは、全体の約90%以上が水分です。
また、アスパラガスはそのシャキッとした食感から、犬にもとても食いつきがよく、大好きな野菜ですので、効率的に水分補給ができ、夏の熱中症予防にピッタリです。
【番外編】パープルアスパラガスにはアントシアニンが豊富!
アスパラガスの中でも、パープルアスパラガスには、ポリフェノールの一種であるアントシアニンという成分が含まれています。
アントシアニンには、強力な抗酸化力があり、愛犬のいつまでも若々しい体作りと、毎日の健康を維持します。
【結論】アスパラガスは、ホワイトよりもグリーンが栄養満点
スーパーでアスパラガスを買うときに、グリーンかホワイトで迷ったときは、グリーンを選ぶことをおすすめします。
理由は、グリーンのほうが、β-カロテンやビタミンCを多く含み、栄養が満点だからです。
【結論】犬はアスパラガスを生では食べられません【皮や穂先も栄養満点】
アスパラガスを犬に与えるときに気を付けることは、下記のとおりです。
生では硬くて食べられません。
ただし、加熱するときにも少し注意が必要です。詳しくは、後で解説しています。
栄養満点です。
食べやすくなり、消化にも良くなりますし、のどに詰まってしまう危険もなくなります。
上記から、結論、アスパラガスを愛犬に与えるときは、加熱して、食べやすいように小さく切って与えましょう。
【本当?】アスパラガスのアルカロイドで中毒になる【心配なし】
上記のとおり、アスパラガスを食べると中毒を起こすという記事をよく見かけますが、こちらも、結論気にすることはありません。
中毒になる理由は、アスパラガスには、毒性成分のアルカロイドが含まれているからです。
しかし、アスパラガスに含まれるアルカロイドはごく少量ですので、1/2本から1本程度与える程度では、ほとんど心配することはありません。
【事実】高温で長時間炒めると、発がん性物質のアクリルアミドが増えます【短時間加熱でOK】
上記のとおり、アスパラガスを長時間高温で炒めると、アクリルアミドという発がん性物質が増えてしまうため、注意が必要です。
実際に、農林水産省が、アスパラガスを炒めた場合のアクリルアミドの濃度検証を行った結果、200℃で炒めた時に、2分間と8分間ではアクリルアミドの濃度は9倍にもなっています。
そのため、アスパラガスを調理するときは、高温で長時間加熱することをさけて、以下の調理方法をオススメします。
犬がアスパラガスを食べるときの給与量【肥満に注意です】
犬にアスパラガスを与えるときには、給与量に注意しましょう。
与えすぎると、肥満の原因にもなります。
ですので、ドッグフードにトッピングとして与える場合や、おやつとしてアスパラガスを与える場合は、その分、主食のドッグフードを減らしてあげる必要があります。
基本的に、ドッグフードは愛犬の1日当たりの摂取カロリーで、給与量を計算しているため、何かおやつやトッピングを追加するということは、その分、カロリー過多ということになるからです。
ちなみに、細かく給与量を計算する必要はありませんが、アスパラガスのエネルギーは、100gあたり22kcalです。
アスパラガスは、野菜の中でもかなりヘルシーですが、とはいえ、犬にアスパラガスを与えるときは、ドッグフードを含めた、適量を与えるようにしましょうね。
犬にアスパラガスを手作り食で与えてみる
アスパラガスを、トッピングやおやつではなく、手作り食として与えたいとお考えの飼い主さんもいるのではないでしょうか。
アスパラガスを、小さく切って与えるだけでも十分おいしいのですが、料理サイト「クックパッド」で、アスパラガスを使った犬の手作り食がありましたので、参考に下記リンクよりご覧くださいね。
犬がアスパラガスを食べるQ&A
アスパラガスは皮ごとあげても大丈夫?
はい。OKです。
アスパラガスは、皮にも栄養が満点です。
アスパラガスは生のまま与えても大丈夫?
いいえ。NGです。
アスパラガスは、短時間茹でる、蒸す、炒めるといったように加熱しましょう。
また、食べやすいように、すり潰したり、小さく切ってから与えるようにしましょう。
アスパラガスを使った料理は与えても大丈夫?
大丈夫です。
でも、塩分や油脂分が多くなることがあるため、与えすぎ(肥満)に注意しましょう。
人間と同じ味付けは、基本的には、犬には濃すぎます。
アスパラガスには、余計な味付けはせずに、生のキュウリを茹でたり、焼くなど加熱して与えるのがオススメです。
ちなみに、アスパラガスを使った料理は下記のようなものがありますね。参考にどうぞ。
アスパラガスはアレルギーになりやすいの?
アスパラガスが、特別にアレルギーになりやすいということはありません。
どんな食べ物も、アレルギーになる可能性はありますので、大事なことは、動物病院に相談して、愛犬がアレルギーを引き起こす食べ物を把握しておくことです。
ちなみに、食べ物アレルギーを引き起こしたときの主な症状は下記のとおりです。チェックしておきましょう。
嘔吐、下痢、体をかゆがる、震え、脱毛、皮膚にかき傷がある、外耳炎
【参考】アスパラガスの栄養成分表
参考に、アスパラガス(グリーンアスパラガス)の栄養成分を見てみましょう。
なお、下表は、100gあたりの数値で記載しています。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
たんぱく質 | 2.6g | 飽和脂肪酸 | - |
脂質 | 0.2g | 不飽和脂肪酸 | - |
炭水化物 | 3.9g | コレステロール | 0g |
灰分 | 0.7g | 食物繊維 | 1.8g |
水分 | 92.6g | エネルギー | 22kcal |
さらに、ビタミン、ミネラルについては下表のとおりです。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
カロテン | 380μg | ナイアシン | 1.0mg |
ビタミンE | 1.5mg | 葉酸 | 190μg |
ビタミンB1 | 0.14mg | ナトリウム | 2mg |
ビタミンB2 | 0.15mg | カリウム | 270mg |
ビタミンB6 | 0.12mg | カルシウム | 19mg |
ビタミンC | 15mg | マグネシウム | 9mg |
ビタミンK | 43μg | リン | 60mg |
パントテン酸 | 0.59mg | 鉄 | 0.7mg |
アミノ酸については下表のとおりです。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
イソロイシン | 72mg | バリン | 100mg |
ロイシン | 130mg | ヒスチジン | 43mg |
リジン | 120mg | アルギニン | 120mg |
メチオニン | 31mg | アラニン | 110mg |
シスチン | 28mg | アスパラギン酸 | 430mg |
フェニルアラニン | 72mg | グルタミン酸 | 340mg |
チロシン | 58mg | グリシン | 94mg |
スレオニン | 80mg | プロリン | 87mg |
トリプトファン | 25mg | セリン | 120mg |
【まとめ】犬はアスパラガスを食べれます【皮や穂先も栄養満点、生はNGです】
最初でも書きましたが、まとめると下記のようになります。
アスパラギン酸、β-カロテン、ルチンなどの栄養満点。
短時間、茹でる、蒸す、炒めるなどの過熱が必要です。
皮や穂先に栄養が満点だからです。
のどに詰まってしまう心配もなくなりますし、食べやすく、消化にも良くなります。
与えすぎると肥満の原因になります。
塩分や油脂分、カロリーの多い場合があります。
味付けせずにそのまま加熱して与えるのが、フレッシュな栄養を取れますのでオススメです。
上記のとおりです。
どんな食べ物も、飼い主さんの管理が必要ですね。
愛犬と健やかな毎日を過ごすためにも、飼い主さんが愛犬に与えていいもの、与えてはいけないもの、または与え方を確実に管理してあげましょう。