ちゃこ
にっこり3兄弟
はい、じゃあ、私たちもごぼうを食べてもいいのか、詳しく見ていきましょう。
上記のとおりです。
イヌニコ管理者ひろし
結論から言ってしまうと
食物繊維(イヌリン、リグニン)、ペルオキシダーゼ、セレン、クロロゲン酸などの栄養満点。
必ず、茹でたり、炒めるなど加熱して与えるようにしましょう。
ごぼうは、犬にとってはそのままでは大きすぎて、のどに詰まってしまいます。
細かくすることで、食べやすくなり、消化に良くなります。
ただし、泥や汚れはしっかり洗ってあげましょう。
ごぼうは、野菜の中でもヘルシーですが、とはいえ、与えすぎると肥満の原因になりますし、体にも良くありません。
基本的に、1回に与える量は、少量を細かく切って与える程度にしておきましょう。
塩分や糖分、油分、カロリーの多い場合があります。
ごぼうを、余分な味付けはせずに、そのまま茹でるなど加熱して、細かく切ってから与えるのが、オススメの食べ方です。
ドッグフードへふりかけるのもオススメ。
では、下記から詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
【結論】犬がごぼうを食べても大丈夫です【栄養満点】
上記のとおりですが、犬がごぼうを食べても大丈夫です。
なぜなら、ごぼうには、犬にとって体に良くない成分は含まれておらず、栄養満点だからです。
とはいえ、犬にごぼうを与えるときは、与え方や給与量などの注意点もあります。
それでは、下記から詳しく見ていきましょう。
犬がごぼうを食べるメリット【栄養満点】
ごぼうには、食物繊維(イヌリン、リグニン)、ペルオキシダーゼ、セレン、クロロゲン酸、タンニン、アルギニン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウムなど栄養たっぷり。
では、具体的に、主な栄養についてみていきましょう。
ちなみに、詳しい栄養成分については、最後で解説していますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
ごぼうに含まれる食物繊維(イヌリン、リグニン)が、腸内の健康を維持します
ごぼうには、イヌリン、リグニンという食物繊維が含まれています。
イヌリンは腸内で吸収されずに、一緒に取った余分な糖質やLDL(悪玉)コレステロールをからめとって、体の外へ排出してくれる働きがあります。
そのため、血液中の血糖値やコレステロール値を正常に維持してくれます。
また、イヌリンは腸内でフラクトオリゴ糖になることでも知られていて、腸内で善玉菌のご飯になって、腸内環境を健康に維持してくれます。
リグニンもイヌリンと同じく、腸内で吸収されません。
そのため、余分なLDL(悪玉)コレステロールをからめとって、体の外へ排出してくれます。
さらに、リグニンは、発がん性物質までも大腸で素早く吸着して、体の外へ排出してくれるため、大腸がんの予防に役立ち、愛犬の健康的なコンディションを維持してくれます。
上記からも、食物繊維全体に言えるのは、腸内の善玉菌を活性化してくれることです。
そのため、愛犬の良好な便通など、腸内の健康や、さらには、毒素を体の外へ排出するデトックス効果により、免疫力の維持にも役立ちます。
ちなみに、ごぼうの食物繊維の量は、サツマイモの2.5倍以上と、かなり豊富に含まれています。
ごぼうに含まれているペルオキシターゼが、愛犬の健康を維持します
ごぼうには、消化を助ける酵素の一つ、ペルオキシターゼが含まれています。
ペルオキシターゼには、強力な活性酸素除去力があり、有害な物質を体の外へ排出する働きもあるため、愛犬の健康を維持してくれます。
ごぼうのセレンが、愛犬の健やかなコンディションを維持します
ごぼうには、体の酸化を防ぐ効果のあるセレンが含まれています。
セレンは、老化や動脈硬化、心筋梗塞や脳卒中、ガンなどの原因となる、細胞の酸化を防ぐ効果があります。
そのため、愛犬の健やかなコンディションの維持に役立ってくれます。
ごぼうのクロロゲン酸が、健康的な毎日を維持します
ごぼうには、ポリフェノールの一種、クロロゲン酸が豊富に含まれています。
クロロゲン酸は、コーヒーにも含まれている健康成分で、ポリフェノールの一種です。
クロロゲン酸には、糖質の吸収を穏やかにして血糖値の上昇を抑えたり、体内の活性酸素を取り除く抗酸化作用があります。
ちなみに、クロロゲン酸には、発がん物質であるニトロソアミンの発生も抑えてくれますので、愛犬の健康的な毎日を維持してくれます。
ごぼうのタンニンが、愛犬の健康維持に役立ちます
ごぼうには、ポリフェノールの一種であるタンニンが含まれています。
タンニンは、強力な抗酸化力と殺菌力を持っていますので、愛犬の健康維持に役立ちます。
また、血中のコレステロール値や血圧を、正常に維持する役割もあります。
さらに、タンニンは、炎症を抑えたり、止血の作用も持っています。
人間にもありがたい成分なんですね。
ごぼうのアルギニンが、丈夫な体作りに役立ちます
ごぼうには、アミノ酸の一種、アルギニンが豊富です。
アルギニンには、体の脂肪を燃やし、筋肉を強化するという働きがありますので、愛犬の丈夫な体作りに役立ちます。
また、免疫機能を正常に維持する役割もありますので、ケガを治す機能や、健康的な毎日の維持に効果的です。
ごぼうには、葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのビタミン、ミネラルが豊富です
ごぼうには、これまでご紹介しました栄養成分のほかにも、下記のようなビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。
ごぼうは水分補給にピッタリ。夏の熱中症対策にオススメ
ごぼうは、全体の80%以上が水分です。
また、ごぼうはそのしっかりした食感から、好きな犬も多い野菜ですので、効率的に水分補給ができ、夏の熱中症予防にピッタリです。
【与えるときの注意点①】ごぼうは、生では食べられません【消化に良くない】
上記のとおりですが、ごぼうは生では食べられません。
人間が、ごぼうを食べる時でも同じですよね。茹でたり、炒めたりすると思います。
理由は、生のごぼうは、消化にあまりよくないからです。
茹でたり、炒めたりすることで、消化にも良くなりますし、食べやすくなって、愛犬の食いつきも良くなりますよ。
【与えるときの注意点②】ごぼうは細かく切って与えましょう。皮付きでOK【ドッグフードへのトッピングもOK】
上記のとおりですが、愛犬にごぼうを与えるときには、細かく切って与えるようにしましょう。
ごぼうは、そのままのサイズでは犬にとっては大きいため、のどに詰まってしまうリスクがあります。
また、大きいままだと消化にも良くないため、細かく切ってあげることで、消化しやすくすることが大切です。
フードプロセッサーを使ってごぼうを細かくすると、包丁で細かくするよりも簡単ですし、時短になりますよ。
さらに、ごぼうは、しっかり洗ってあげさえすれば、皮付きでもOKです。
なぜなら、ごぼうは皮の部分にも、栄養が豊富に含まれているからです。
ちなみに、私の愛犬ちゃこは、ごぼうが好きなワンコですので、ドッグフードにトッピングしたら、いつもより食いつきが良くなった経験があります。
ごぼうに限ったことではありませんが、愛犬の食いつきが落ちているときには、愛犬にとっても栄養たっぷりな野菜や果物を、トッピングしてあげるのもオススメですよ。
ごぼう茶もOK。【健康に有益です。ドッグフードに振りかけて食いつきアップ】
最近、ごぼう茶が健康にいいと話題になっています。
ごぼう茶は、その名のとおり、ごぼうをスライスして乾燥させたものを、お湯に沸かして入れたお茶のことです。
ごぼう茶にも、上記で書きましたイヌリンやリグニンなどの食物繊維が豊富に含まれていますので、愛犬の健康にも有益な飲み物です。
ちなみに、暖かいごぼう茶を、いつも与えているドッグフードに少量ふりかけてみるのも、食いつきがよくなることがあるためオススメですよ。
犬がごぼうを食べるときの給与量【肥満に注意です】
ごぼうは、とても歯ごたえがよく、好きな犬も多い野菜です。
犬の喜ぶ顔がうれしくて、ついついたくさん与えてしまがちですが、犬にごぼうを与えるときには、給与量に注意しましょう。
与えすぎると、肥満の原因にもなるからです。
ですので、ドッグフードにトッピングとして与える場合や、おやつとしてごぼうを与える場合は、その分、主食のドッグフードを減らしてあげる必要があります。
基本的に、ドッグフードは愛犬の1日当たりの摂取カロリーで、給与量を計算しているため、何かおやつやトッピングを追加するということは、その分、カロリー過多ということになるからです。
ちなみに、細かく給与量を計算する必要はありませんが、ごぼうのエネルギーは、100gあたり58kcalです。
ごぼうは、野菜の中でもヘルシーですが、犬にごぼうを与えるときは、少量を細かくして与える程度にしておき、ドッグフードを含めた、適量を与えるようにしましょうね。
上記でも書きましたが、オススメの与え方は、いつもドッグフードに、細かく切ったごぼうをトッピングして与えることです。
ごぼうが好きな犬も多いので、ドッグフードの食いつきが落ちていたり、食欲が落ちているときにも、良く食べるようになることがありますよ。
犬にごぼうを手作り食で与えてみる
ごぼうを、トッピングやおやつではなく、手作り食として、愛犬に与えたいとお考えの飼い主さんもいるのではないでしょうか。
ごぼうを、茹でたり炒めたりして、細かく切って与えるだけでも十分おいしいのですが、下記のサイトで、ごぼうを使った犬の手作り食がありましたので、参考に下記リンクよりご覧くださいね。
犬がごぼうを食べるQ&A
ごぼうを、そのまま生であげても大丈夫?
いいえ。NGです。
ごぼうは、生では消化によくないため食べられません。
必ず、茹でるなど加熱してから耐えるようにしましょう。
また、そのままだと犬にとっては大きすぎるため、のどに詰まってしまいます。
ですので、ごぼうは細かく切ってから、与えるようにしましょう。
ごぼうを使った料理は与えても大丈夫?
基本的には大丈夫です。
でも、塩分や油分、糖分が多くなることがあるため、与えすぎ(肥満)に注意しましょう。
人間と同じ味付けは、基本的には、犬には甘すぎますし、濃すぎますので、余計な味付けはオススメできません。
ちなみに、ごぼうを使った料理は下記のようなものがありますね。
参考にどうぞ。
ごぼうはアレルギーになりやすいの?
ごぼうが、特別にアレルギーになりやすいということはありません。
どんな食べ物も、アレルギーになる可能性はありますので、大事なことは、動物病院に相談して、愛犬がアレルギーを引き起こす食べ物を把握しておくことです。
ちなみに、食べ物アレルギーを引き起こしたときの主な症状は下記のとおりです。チェックしておきましょう。
嘔吐、下痢、体をかゆがる、震え、脱毛、皮膚にかき傷がある、外耳炎
【参考】ごぼうの栄養成分表
参考に、スーパーでもよく売られている、ごぼうの栄養成分を見てみましょう。
なお、下表は、茹でたごぼうの場合で、100gあたりの数値で記載しています。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
たんぱく質 | 1.5g | 飽和脂肪酸 | 0.03g |
脂質 | 0.2g | 不飽和脂肪酸 | 0.213g |
炭水化物 | 13.7g | コレステロール | 0g |
灰分 | 0.6g | 食物繊維 | 6.1g |
水分 | 83.9g | エネルギー | 58kcal |
さらに、ビタミン、ミネラルについては下表のとおりです。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
カロテン | - | ナイアシン | 0.2mg |
ビタミンE | 0.6mg | 葉酸 | 61μg |
ビタミンB1 | 0.03mg | ナトリウム | 11mg |
ビタミンB2 | 0.02mg | カリウム | 210mg |
ビタミンB6 | 0.09mg | カルシウム | 48mg |
ビタミンC | 1mg | マグネシウム | 40mg |
ビタミンK | - | リン | 46mg |
パントテン酸 | 0.19mg | 鉄 | 0.7mg |
【まとめ】犬はごぼうを食べても大丈夫です【皮はOK、生はNG、ごぼう茶も有益です】
最初でも書きましたが、まとめると下記のようになります。
食物繊維(イヌリン、リグニン)、ペルオキシダーゼ、セレン、クロロゲン酸などの栄養満点。
必ず、茹でたり、炒めるなど加熱して与えるようにしましょう。
ごぼうは、犬にとってはそのままでは大きすぎて、のどに詰まってしまいます。
細かくすることで、食べやすくなり、消化に良くなります。
ただし、泥や汚れはしっかり洗ってあげましょう。
ごぼうは、野菜の中でもヘルシーですが、とはいえ、与えすぎると肥満の原因になりますし、体にも良くありません。
基本的に、1回に与える量は、少量を細かく切って与える程度にしておきましょう。
塩分や糖分、油分、カロリーの多い場合があります。
ごぼうを、余分な味付けはせずに、そのまま茹でるなど加熱して、細かく切ってから与えるのが、オススメの食べ方です。
ドッグフードへふりかけるのもオススメ。
どんな食べ物も、飼い主さんの管理が必要ですね。愛犬と健やかな毎日を過ごすためにも、飼い主さんが愛犬に与えていいもの、与えてはいけないもの、または与え方を確実に管理してあげましょう。