ちゃこ
にっこり3兄弟
はい、じゃあ、私たちも昆布を食べてもいいのか、詳しく見ていきましょう。
上記のとおりです。
イヌニコ管理者ひろし
結論から言ってしまうと、下記のとおりです。
食物繊維(アルギン酸、フコイダン)、フコキサンチン、グルタミン酸、ヨウ素などの栄養満点。
必ず、茹でたり、炒めるなど加熱して、柔らかくして与えるようにしましょう。
昆布は、犬にとってはそのままでは大きすぎて、のどに詰まってしまいます。
細かくすることで、食べやすくなり、消化に良くなります。
ポイントは、原材料に砂糖やはちみつが使われていないです。
上記の場合、ヨウ素をとり過ぎると、甲状腺の機能障害を起こす可能性があるからです。
昆布はヘルシーですが、とはいえ、与えすぎると肥満の原因になりますし、体にも良くありません。
基本的に、1回に与える量は、少量を細かく切って与える程度にしておきましょう。
塩分や糖分の多い場合があります。
昆布を、余分な味付けはせずに、そのまま茹でるなど加熱して、細かく切ってから与えるのが、オススメの食べ方です。
ドッグフードへ振りかけるのもオススメ。食いつきがよくなることがあります。
では、下記から詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
- 【結論】犬が昆布を食べても大丈夫です【栄養満点】
- 犬が昆布を食べるメリット【栄養満点】
- 【与えるときの注意点①】昆布は、生(乾燥状態)では食べられません【消化に良くないし、のどを傷つける】
- 【与えるときの注意点②】昆布は細かく切って与えましょう。のどに詰まる【ドッグフードへのトッピングもOK】
- 【与えるときの注意点③】とろろ昆布、おしゃぶり昆布に注意【砂糖・はちみつが入っていることがある】
- 【与えるときの注意点④】昆布は、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)、妊娠・授乳中の犬は食べられません
- 昆布出汁(こんぶだし)や昆布茶もOK。【健康に有益です。ドッグフードに振りかけて食いつきアップ】
- 犬が昆布を食べるときの給与量【肥満に注意です】
- 犬に昆布を手作り食で与えてみる
- 犬が昆布を食べるQ&A
- 【参考】昆布の栄養成分表
- 【まとめ】犬は昆布を食べても大丈夫です【昆布出汁や昆布茶も有益、とろろ昆布やおしゃぶり昆布には注意が必要です】
【結論】犬が昆布を食べても大丈夫です【栄養満点】
上記のとおりですが、犬が昆布を食べても大丈夫です。
なぜなら、昆布には、犬にとって体に良くない成分は含まれておらず、栄養満点だからです。
昆布と言えば、「よろこぶ」との語呂合わせで、勝負に勝って一緒に喜ぶといった意味や、「子生婦(こんぶ)」とも書いて、子孫繁栄にも縁起のいい食べ物として知られています。
とはいえ、犬に昆布を与えるときは、与え方や給与量などの注意点もあります。
それでは、下記から詳しく見ていきましょう。
犬が昆布を食べるメリット【栄養満点】
昆布には、食物繊維(アルギン酸、フコイダン)、フコキサンチン、グルタミン酸、ヨウ素、β-カロテン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウムなど栄養たっぷり。
では、具体的に、主な栄養についてみていきましょう。
ちなみに、詳しい栄養成分については、最後で解説していますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
昆布に含まれる食物繊維(アルギン酸、フコイダン)が、腸内の健康を維持します
昆布には、アルギン酸、フコイダンという食物繊維が含まれています。
水溶性はアルギン酸カリウム、不溶性はアルギン酸カルシウムとも呼ばれます。
LDLコレステロール(悪玉)や、余計な塩分を体の外へ排出する働きがあるため、コレステロール値や血圧を正常に維持してくれます。
ちなみに、昆布のヌルヌルの正体は、水溶性のアルギン酸カリウムです。
フコイダンには、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの原因となるピロリ菌が胃壁に吸着するのを防ぐ働きがあり、胃腸の健康を維持します。
また、肝臓の機能を正常に維持し、若々しく、健やかなコンディションの維持に役立ちます。
上記からも、食物繊維全体に言えるのは、腸内の善玉菌を活性化してくれることです。
そのため、愛犬の良好な便通など、腸内の健康や、さらには、毒素を体の外へ排出するデトックス効果により、免疫力の維持にも役立ちます。
ちなみに、昆布の食物繊維の量は、サツマイモのなんと12倍以上と、かなり豊富に含まれています。
昆布のフコキサンチンが愛犬の健やかなコンディションを維持します
昆布には、フコキサンチンが含まれています。
フコキサンチンは、強力な抗酸化力を持つカロテノイドの一種で、愛犬の健やかなコンディションの維持に役立ちます。
また、脂肪をエネルギーに変え、健康的な体作りに役立ったり、血糖値を正常に維持してくれる効果もあります。
ちなみに、フコキサンチンが、昆布などの海藻類が持つ緑色の色素の正体です。
昆布のグルタミン酸が脳の機能を維持します
昆布には、グルタミン酸が豊富に含まれています。
グルタミン酸は、たんぱく質を構成するアミノ酸の一つで、昆布だしのうま味成分でもあることから、愛犬の食いつきが期待できます。
また、グルタミン酸は、脳の機能に支障を及ぼすアンモニアをグルタミンに変えたり、尿として体の外へ排出する働きがあります。
その結果、脳の機能を正常に維持したり、そのほかにも、エネルギーの代謝も助けてくれます。
昆布のヨウ素が、栄養の新陳代謝を助けます
昆布などの海藻には、ヨウ素という栄養素が豊富に含まれています。
ヨウ素は、甲状腺ホルモンの材料になる栄養素で、たんぱく質や脂質、糖質の新陳代謝を促したり、子供の体・精神の成長を助ける重要な役割をします。
ただし、甲状腺機能亢進症や、妊娠・授乳中の愛犬には、注意が必要です。
くわしくは下記で解説しています。
昆布のβ-カロテンが、愛犬の健やかなコンディションの維持に役立ちます
昆布には、β-カロテンが豊富に含まれています。
β-カロテンは必要に応じて、犬の体の中でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を正常に維持してくれます。
また、体内の活性酸素を除去する働きがありますので、愛犬の健やかなコンディションの維持に役立ちます。
昆布には、ビタミンC、K、葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのビタミン、ミネラルが豊富です
昆布には、これまでご紹介しました栄養成分のほかにも、下記のようなビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。
【与えるときの注意点①】昆布は、生(乾燥状態)では食べられません【消化に良くないし、のどを傷つける】
上記のとおりですが、昆布は買ってきた生の乾燥状態では食べられません。
人間が、昆布を食べる時でも同じですよね。茹でたりして、柔らかくすると思います。
理由は、生の乾燥状態の昆布は、消化にあまりよくないからです。
また、硬くとがった乾燥状態の昆布を与えると、愛犬ののどを傷つけてしまうことも。
昆布は茹でることで、消化にも良くなりますし、食べやすくなって、愛犬の食いつきも良くなりますよ。
【与えるときの注意点②】昆布は細かく切って与えましょう。のどに詰まる【ドッグフードへのトッピングもOK】
上記のとおりですが、愛犬に昆布を与えるときには、細かく切って与えるようにしましょう。
昆布は、そのままのサイズでは犬にとっては大きいため、のどに詰まってしまうリスクがあります。
また、大きいままだと消化にも良くないため、細かく切ってあげることで、消化しやすくすることが大切です。
ちなみに、私の愛犬ちゃこは、昆布が好きなワンコですので、ドッグフードにトッピングしたら、いつもより食いつきが良くなった経験があります。
昆布に限ったことではありませんが、愛犬の食いつきが落ちているときには、愛犬にとっても栄養たっぷりな野菜や果物を、トッピングしてあげるのもオススメですよ。
【与えるときの注意点③】とろろ昆布、おしゃぶり昆布に注意【砂糖・はちみつが入っていることがある】
昆布の中でも、とろろ昆布やおしゃぶり昆布には注意が必要です。
理由は、とろろ昆布やおしゃぶり昆布には、昆布以外にも、砂糖やはちみつなどで味付けが加えられていることがあるからです。
犬にとっては、糖分の過剰摂取になりやすく、また、はちみつにはボツリヌス菌による食中毒のリスクもあります。
とろろ昆布やおしゃぶり昆布を購入する前に、余分な砂糖やはちみつが加えられていないか、必ず確認するようにしましょう。
【与えるときの注意点④】昆布は、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)、妊娠・授乳中の犬は食べられません
上記のとおりですが、甲状腺機能亢進症や、妊娠・授乳中の愛犬には、昆布を与えないでおきましょう。
昆布などの海藻には、ヨウ素という栄養素が豊富に含まれています。
ヨウ素は本来、甲状腺ホルモンの材料になる栄養素で、新陳代謝を促したり、子供の成長を助ける重要な役割をします。
しかし、甲状腺ホルモンの血中濃度が異常値を示す甲状腺機能亢進症の犬や、妊娠・授乳中の母犬に対しては、ヨウ素をとり過ぎると、甲状腺の機能障害を起こす可能性があります。
そのため、ヨウ素制限が必要になり、ヨウ素が豊富に含まれている昆布などの海藻は与えないようにする必要があるというわけなんです。
昆布出汁(こんぶだし)や昆布茶もOK。【健康に有益です。ドッグフードに振りかけて食いつきアップ】
昆布と言えば、私たち人間も、和食や鍋料理によく使う昆布出汁(こんぶだし)や、最近、昆布茶も健康にいいと話題になっています。
昆布茶は、その名のとおり、昆布をスライスして乾燥させたものを、お湯に沸かして入れたお茶のことです。
昆布だしや昆布茶にも、上記でも書きました、アルギン酸やフコイダンなどの食物繊維、フコキサンチンなどの栄養成分が豊富に含まれていますので、愛犬の健康にも有益な飲み物です。
ただし、ネギ類を一緒に煮た昆布出汁はNGです。
ネギ類は犬の体に良くない食べ物だからです。
醤油などの調味料を足すのもNG、塩分が高くなってしまいます。
ちなみに、暖かい昆布出汁や昆布茶を、いつも与えているドッグフードに少量ふりかけてみると、愛犬の食いつきがよくなることがあります。
食欲が落ちていたり、消化能力が落ちていて硬いドッグフードが苦手な老犬にも、食いつきがよくなって、消化にもとても良くなのでオススメですよ。
犬が昆布を食べるときの給与量【肥満に注意です】
昆布は、とても風味や歯ごたえがよく、好きな犬も多い野菜です。
犬の喜ぶ顔がうれしくて、ついついたくさん与えてしまがちですが、犬に昆布を与えるときには、給与量に注意しましょう。
与えすぎると、肥満の原因にもなるからです。
ですので、ドッグフードにトッピングとして与える場合や、おやつとして昆布を与える場合は、その分、主食のドッグフードを減らしてあげる必要があります。
基本的に、ドッグフードは愛犬の1日当たりの摂取カロリーで、給与量を計算しているため、何かおやつやトッピングを追加するということは、その分、カロリー過多ということになるからです。
ちなみに、細かく給与量を計算する必要はありませんが、昆布のエネルギーは、100gあたり117kcalです。
昆布は、とても健康にいい野菜(海藻)ですが、とはいえ、犬に昆布を与えるときは、少量を細かくして与える程度にしておき、ドッグフードを含めた、適量を与えるようにしましょうね。
上記でも書きましたが、オススメの与え方は、いつもドッグフードに、細かく切った昆布をトッピングしたり、昆布出汁や昆布茶を振りかけたりして与えることです。
昆布が好きな犬も多いので、ドッグフードの食いつきが落ちていたり、食欲が落ちているときにも、良く食べるようになることがありますよ。
犬に昆布を手作り食で与えてみる
昆布を、トッピングやおやつではなく、手作り食として、愛犬に与えたいとお考えの飼い主さんもいるのではないでしょうか。
昆布を、細かく切って与えたり、昆布出汁や昆布茶として、与えるだけでも十分おいしいのですが、下記のサイトで、昆布を使った犬の手作り食がありましたので、参考に下記リンクよりご覧くださいね。
犬が昆布を食べるQ&A
昆布を、そのまま生であげても大丈夫?
いいえ。NGです。
昆布は、生の乾燥状態では、消化によくないため食べられません。
また、硬くとがった乾燥状態の昆布が、愛犬ののどを傷つけてしまうことも。
必ず、茹でるなど加熱してから耐えるようにしましょう。
また、そのままだと犬にとっては大きすぎるため、のどに詰まってしまいます。
ですので、昆布は細かく切ってから、与えるようにしましょう。
昆布を使った料理は与えても大丈夫?
基本的には大丈夫です。
でも、塩分や油分、糖分が多くなることがあるため、与えすぎ(肥満)に注意しましょう。
人間と同じ味付けは、基本的には、犬には甘すぎますし、濃すぎますので、余計な味付けはオススメできません。
ちなみに、昆布を使った料理や加工品は下記のようなものがありますね。
参考にどうぞ。
昆布はアレルギーになりやすいの?
昆布が、特別にアレルギーになりやすいということはありません。
どんな食べ物も、アレルギーになる可能性はありますので、大事なことは、動物病院に相談して、愛犬がアレルギーを引き起こす食べ物を把握しておくことです。
ちなみに、食べ物アレルギーを引き起こしたときの主な症状は下記のとおりです。チェックしておきましょう。
嘔吐、下痢、体をかゆがる、震え、脱毛、皮膚にかき傷がある、外耳炎
【参考】昆布の栄養成分表
参考に、スーパーでもよく売られている、昆布(削り)の栄養成分を見てみましょう。
なお、下表は、100gあたりの数値で記載しています。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
たんぱく質 | 6.5g | 飽和脂肪酸 | 0.27g |
脂質 | 0.9g | 不飽和脂肪酸 | 0.32g |
炭水化物 | 50.2g | コレステロール | 0g |
灰分 | 18.0g | 食物繊維 | 28.2g |
水分 | 24.4g | エネルギー | 117kcal |
さらに、ビタミン、ミネラルについては下表のとおりです。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
カロテン | 760μg | ナイアシン | 1.0mg |
ビタミンE | 0.8mg | 葉酸 | 32μg |
ビタミンB1 | 0.33mg | ナトリウム | 2,100mg |
ビタミンB2 | 0.28mg | カリウム | 4,800mg |
ビタミンB6 | 0.02mg | カルシウム | 650mg |
ビタミンC | 19mg | マグネシウム | 520mg |
ビタミンK | 150μg | リン | 190mg |
パントテン酸 | 0.14mg | 鉄 | 3.6mg |
アミノ酸については下表のとおりです
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
イソロイシン | 230mg | バリン | 310mg |
ロイシン | 410mg | ヒスチジン | 110mg |
リジン | 290mg | アルギニン | 210mg |
メチオニン | 110mg | アラニン | 460mg |
シスチン | 140mg | アスパラギン酸 | 800mg |
フェニルアラニン | 250mg | グルタミン酸 | 1,400mg |
チロシン | 120mg | グリシン | 320mg |
スレオニン | 280mg | プロリン | 330mg |
トリプトファン | 75mg | セリン | 250mg |
【まとめ】犬は昆布を食べても大丈夫です【昆布出汁や昆布茶も有益、とろろ昆布やおしゃぶり昆布には注意が必要です】
最初でも書きましたが、まとめると下記のようになります。
食物繊維(アルギン酸、フコイダン)、フコキサンチン、グルタミン酸、ヨウ素などの栄養満点。
必ず、茹でたり、炒めるなど加熱して、柔らかくして与えるようにしましょう。
昆布は、犬にとってはそのままでは大きすぎて、のどに詰まってしまいます。
細かくすることで、食べやすくなり、消化に良くなります。
ポイントは、原材料に砂糖やはちみつが使われていないです。
上記の場合、ヨウ素をとり過ぎると、甲状腺の機能障害を起こす可能性があるからです。
昆布はヘルシーですが、とはいえ、与えすぎると肥満の原因になりますし、体にも良くありません。
基本的に、1回に与える量は、少量を細かく切って与える程度にしておきましょう。
塩分や糖分の多い場合があります。
昆布を、余分な味付けはせずに、そのまま茹でるなど加熱して、細かく切ってから与えるのが、オススメの食べ方です。
ドッグフードへ振りかけるのもオススメ。食いつきがよくなることがあります。
どんな食べ物も、飼い主さんの管理が必要ですね。愛犬と健やかな毎日を過ごすためにも、飼い主さんが愛犬に与えていいもの、与えてはいけないもの、または与え方を確実に管理してあげましょう。