ちゃこ
にっこり3兄弟
はい、じゃあ、私たちもゴマを食べてもいいのか、詳しく見ていきましょう。
上記のとおりです。
イヌニコ管理者ひろし
結論から言ってしまうと
たんぱく質、ゴマリグナン(セサミンなど)、不飽和脂肪酸などの栄養満点。
ゴマは、そのままだと皮が固く、消化できないかもしれません。
また、すりゴマにすると、栄養がたっぷり取れます。
ゴマはカロリーは高めですので、与えすぎると肥満の原因になりますし、体にも良くありません。
基本的に、1回に与える量は、少量にしておきましょう。
塩分や糖分、油分、カロリーの多い場合があります。
なかでも、ゴマ油は栄養たっぷりですし、食いつきもいいので、ドッグフードに少量かけるのがオススメですよ。
では、下記から詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
【結論】犬がゴマを食べても大丈夫です【栄養満点】
上記のとおりですが、犬がゴマを食べても大丈夫です。
なぜなら、ゴマには、犬にとって体に良くない成分は含まれておらず、栄養満点だからです。
ゴマには、白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマなどの種類がありますが、どれでも犬に与えてOK。
とはいえ、犬にゴマを与えるときは、与え方や給与量などの注意点もあります。
また、ゴマの加工食品には、犬にとっては余分な塩分や油分、糖分や添加物なども含まれていることがありますので注意が必要です。
それでは、下記から詳しく見ていきましょう。
犬がゴマを食べるメリット【栄養満点】
ゴマには、たんぱく質、ゴマリグナン(セサミンなど)、アントシアニン(黒ゴマ)、リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸、食物繊維、カルシウム、マグネシウム、カリウムなど栄養たっぷり。
では、具体的に、主な栄養についてみていきましょう。
ちなみに、詳しい栄養成分については、最後で解説していますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
ゴマはたんぱく質が豊富。丈夫な体作りに役立ちます
ゴマには、たんぱく質が豊富に含まれています。
たんぱく質は、筋肉や皮膚、被毛、臓器など全ての材料ですので、たんぱく質を豊富に取ることで、愛犬の丈夫な体作りに役立ちます。
また、たんぱく質は、血液や免疫細胞の素にもなりますので、愛犬の健やかなコンディションの維持にも役立つんです。
ちなみに、100gあたりのたんぱく質を、食品ごとに比較すると下記のとおりです。
食材 | たんぱく質量 |
牛肉 | 20.7g |
豚肉 | 22.1g |
鶏肉 | 24.4g |
サケ | 22.3g |
大豆 | 33.8g |
黒豆 | 36.4g |
ゴマ | 20.3g |
上記のとおり、ゴマのたんぱく質量は、牛肉に届きそうなほど豊富に含まれています。
ゴマのゴマリグナン(セサミンなど)が、愛犬の健康を維持します
ゴマには、ゴマリグナンと呼ばれる栄養成分が含まれています。
ゴマリグナンには、セサミンやセサミノール、セサモール、セサモリンなどがあり、強力な抗酸化力を持っていますので、愛犬の健康を維持してくれます。
中でも、セサミンはみなさんも聞き覚えがあるかもしれませんね。
セサミンは、上記の効果に加えて、肝臓の健康維持や、コレステロール値の正常維持にも役立ちます。
黒ゴマに含まれているアントシアニンが、目や血管などの健康を維持します
黒ゴマには、アントシアニンが含まれています。
アントシアニンは、黒ゴマだけではなく、ブルーベリーやナス、紫いも、黒豆などに含まれているポリフェノールの一種で、紫色の天然色素です。
黒ゴマの黒っぽい色は、黒ゴマの皮に含まれているアントシアニンによるものなんです。
アントシアニンは、目の健康維持、血糖値や血圧などの正常維持、血管の健康維持に役立ちます。
また、強い抗酸化力がありますので、愛犬の健やかなコンディションの維持に効果を発揮してくれます。
ちなみに、黒ゴマのアントシアニンは、加熱しても壊れにくいので、焼いても栄養が壊れることなく、たっぷり取ることが出来ますよ。
ゴマの不飽和脂肪酸(リノール酸、オレイン酸)が血液の健康を維持します
ゴマの脂質には、不飽和脂肪酸が含まれています。
不飽和脂肪酸の中でも、オメガ6脂肪酸のリノール酸、オメガ9脂肪酸のオレイン酸は、血中のコレステロールを正常に維持します。
ゴマに含まれる食物繊維が、腸内の健康を維持します
ゴマには、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は、腸内の善玉菌を活性化してくれますので、愛犬の良好な便通など、腸内の健康や、免疫力の維持に役立ちます。
ちなみに、ゴマの食物繊維の含有量は、さつまいもの約6倍と、かなり豊富です。
ゴマには、ビタミンE、葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのビタミン、ミネラルが豊富です
ゴマには、下記のようなビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。
【すりゴマがオススメ】消化を助けるため、ゴマは擦って与えましょう【ドッグフードへのトッピングもOK】
上記のとおりですが、愛犬にゴマを与えるときには、ゴマを擦って、いわゆる「すりゴマ」にしてから、食べさせるようにしましょう。
ゴマの表面には、硬い皮がついています。
この皮が消化しにくくして、栄養として吸収しにくいからです。
さらには、消化されることなく、そのまま、ウンチとして出てくることさえあるんです。
ただし、ゴマは、与える直前にすり潰すのがいいでしょう。
ゴマをすり潰したまま保管していると、すりゴマが酸化してしまうからです。
ということは、スーパーでゴマを購入するときは、すりゴマではない、ゴマそのままの状態で購入するのが、オススメです。
酸化とは、新鮮さがなくなり、味や風味がおちたり、栄養成分が変化してしまったりすることです。
また、ゴマは、犬にとっても食いつきのいい食べ物です。
ですので、愛犬に与えているドッグフードに、トッピングとしてすりゴマを、少量ふりかけてあげるのもおすすめですよ。
私の体験談ですが、愛犬の食欲が落ちているときに、いつものドッグフードに少量ふりかけて与えてみたところ、食欲が復活したことがあります。
ゴマは栄養たっぷりですし、一石二鳥なので、とてもオススメです。
犬がゴマを食べるときの給与量【肥満に注意です】
ゴマは、とても風味や食感がよく、犬の食いつき抜群の食べ物です。
犬の喜ぶ顔がうれしくて、ついついたくさん与えてしまがちですが、犬にゴマを与えるときには、給与量に注意しましょう。
与えすぎると、肥満の原因にもなるからです。
ですので、ドッグフードにトッピングとして与える場合や、おやつとしてゴマを与える場合は、その分、主食のドッグフードを減らしてあげる必要があります。
基本的に、ドッグフードは愛犬の1日当たりの摂取カロリーで、給与量を計算しているため、何かおやつやトッピングを追加するということは、その分、カロリー過多ということになるからです。
ちなみに、細かく給与量を計算する必要はありませんが、ゴマのエネルギーは、100gあたり599kcalです。
ゴマは栄養豊富ですが、その分、カロリーも高めですので、犬にゴマを与えるときは、少量にとどめておき、ドッグフードを含めた、適量を与えるようにしましょうね。
オススメの与え方は、いつもドッグフードにすりゴマをふりかけて与えることです。
ゴマがとても食いつきがいいので、ドッグフードの食いつきが落ちていたり、食欲が落ちているときにも、良く食べるようになることがありますよ。
犬にゴマを手作り食で与えてみる
ゴマを、トッピングやおやつではなく、手作り食として、愛犬に与えたいとお考えの飼い主さんもいるのではないでしょうか。
ゴマを、擦って与えるだけでも十分おいしいのですが、下記のサイトで、ゴマを使った犬の手作り食がありましたので、参考に下記リンクよりご覧くださいね。
犬がゴマを食べるQ&A
市販のゴマを、そのままあげても大丈夫?
はい。
そのままでも大丈夫ですが、すり潰して、すりゴマにして与えるのがオススメです。
ゴマには、硬い皮があり、犬が消化しにくく、せっかくの栄養が吸収できないかもしれないからです。
また、肥満などの観点から与えすぎは禁物。給与量には十分注意しましょう。
ゴマは栄養豊富ですが、その分、カロリーも高めだからです。
ゴマ油やゴマ豆腐など、ゴマを使った加工品や料理は与えても大丈夫?
大丈夫です。
でも、塩分や油分、糖分が多くなることがあるため、与えすぎ(肥満)に注意しましょう。
人間と同じ味付けは、基本的には、犬には甘すぎますし、濃すぎますので、余計な味付けはオススメできません。
ちなみに、ゴマを使った料理は下記のようなものがありますね。
参考にどうぞ。
ゴマはアレルギーになりやすいの?
ゴマが、特別にアレルギーになりやすいということはありません。
どんな食べ物も、アレルギーになる可能性はありますので、大事なことは、動物病院に相談して、愛犬がアレルギーを引き起こす食べ物を把握しておくことです。
ちなみに、食べ物アレルギーを引き起こしたときの主な症状は下記のとおりです。チェックしておきましょう。
嘔吐、下痢、体をかゆがる、震え、脱毛、皮膚にかき傷がある、外耳炎
【参考】ゴマの栄養成分表
参考に、スーパーでもよく売られている「いりゴマ」の栄養成分を見てみましょう。
なお、下表は、100gあたりの数値で記載しています。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
たんぱく質 | 20.3g | 飽和脂肪酸 | 7.86g |
脂質 | 54.2g | 不飽和脂肪酸 | 43.22g |
炭水化物 | 18.5g | コレステロール | 0g |
灰分 | 5.4g | 食物繊維 | 12.6g |
水分 | 1.6g | エネルギー | 599kcal |
さらに、ビタミン、ミネラルについては下表のとおりです。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
カロテン | 17μg | ナイアシン | 5.3mg |
ビタミンE | 24.1mg | 葉酸 | 150μg |
ビタミンB1 | 0.49mg | ナトリウム | 2mg |
ビタミンB2 | 0.23mg | カリウム | 410mg |
ビタミンB6 | 0.64mg | カルシウム | 1200mg |
ビタミンC | - | マグネシウム | 360mg |
ビタミンK | 12μg | リン | 560mg |
パントテン酸 | 0.51mg | 鉄 | 9.9mg |
アミノ酸については下表のとおりです
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
イソロイシン | 850mg | バリン | 1,100mg |
ロイシン | 1,600mg | ヒスチジン | 630mg |
リジン | 560mg | アルギニン | 2,900mg |
メチオニン | 670mg | アラニン | 1,100mg |
シスチン | 440mg | アスパラギン酸 | 1,900mg |
フェニルアラニン | 1,000mg | グルタミン酸 | 4,600mg |
チロシン | 720mg | グリシン | 1,200mg |
スレオニン | 830mg | プロリン | 830mg |
トリプトファン | 340mg | セリン | 1,000mg |
【まとめ】犬はゴマを食べても大丈夫です【栄養たっぷり。すりゴマにしましょう】
最初でも書きましたが、まとめると下記のようになります。
たんぱく質、ゴマリグナン(セサミンなど)、不飽和脂肪酸などの栄養満点。
ゴマは、そのままだと皮が固く、消化できないかもしれません。
また、すりゴマにすると、栄養がたっぷり取れます。
ゴマはカロリーは高めですので、与えすぎると肥満の原因になりますし、体にも良くありません。
基本的に、1回に与える量は、少量にしておきましょう。
塩分や糖分、油分、カロリーの多い場合があります。
なかでも、ゴマ油は栄養たっぷりですし、食いつきもいいので、ドッグフードに少量かけるのがオススメですよ。
上記のとおりです。どんな食べ物も、飼い主さんの管理が必要ですね。愛犬と健やかな毎日を過ごすためにも、飼い主さんが愛犬に与えていいもの、与えてはいけないもの、または与え方を確実に管理してあげましょう。