ちゃこ
にっこり3兄弟
上記のとおりです。
イヌニコ管理者ひろし
結論から言ってしまうと
たんぱく質、不飽和脂肪酸、大豆イソフラボンなどの栄養満点。
生の大豆に毒性成分が含まれているという話がありますが、それは言い過ぎです。
少量なら問題なし。
大豆は別称「畑の肉」と呼ばれるほどに栄養豊富ですが、その反面、カロリーは高めですので、与えすぎると肥満の原因になりますし、体にも良くありません。
基本的に、1回に与える量は、10粒程度までにしておきましょう。
塩分や糖分、油分、カロリーの多い場合があります。
味付けせずに、そのまま生か、焼く、茹でるなど加熱して与えるのが、フレッシュな栄養を取れるため、オススメです。
では、下記から詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
【結論】犬が大豆を食べても大丈夫です【栄養満点】
上記のとおりですが、犬が大豆を食べても大丈夫です。
なぜなら、大豆には、犬にとって体に良くない成分は含まれておらず、栄養満点だからです。
大豆は、たんぱく質が豊富で、別名「畑の肉」とも呼ばれるほどです。
とはいえ、犬に大豆を与えるときは、与え方や給与量など注意点がありますので、下記から詳しく見ていきましょう。
犬が大豆を食べるメリット【栄養満点】
大豆には、たんぱく質、不飽和脂肪酸、大豆イソフラボン、レシチン、サポニン、ビオチン、フィチン酸、食物繊維、オリゴ糖、カルシウム、マグネシウム、カリウムなど栄養たっぷり。
では、具体的に、主な栄養についてみていきましょう。
ちなみに、詳しい栄養成分については、最後で解説していますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
大豆はたんぱく質が豊富。丈夫な体作りに役立ちます
上記でも書きましたが、大豆は別称「畑の肉」と呼ばれています。
その理由は、たんぱく質が豊富だからです。
たんぱく質は、筋肉や皮膚、被毛、臓器など全ての材料ですので、たんぱく質を豊富に取ることで、愛犬の丈夫な体作りに役立ちます。
また、たんぱく質は、血液や免疫細胞の素にもなりますので、愛犬の健やかなコンディションの維持にも役立つんです。
ちなみに、100gあたりのたんぱく質を、食品ごとに比較すると下記のとおりです。
食材 | たんぱく質量 |
牛肉 | 20.7g |
豚肉 | 22.1g |
鶏肉 | 24.4g |
サケ | 22.3g |
大豆 | 33.8g |
上記のとおり、大豆のたんぱく質量は、他の肉や魚に比べ、群を抜くほどに豊富です。
しかも、他の肉や魚と比べるとヘルシーですので、太り気味の愛犬にもオススメです。
大豆の不飽和脂肪酸が血液の健康を維持します
大豆には、不飽和脂肪酸が含まれています。
不飽和脂肪酸の中でも、オメガ6脂肪酸のリノール酸は、血中のコレステロールを正常に維持します。
また、オメガ3脂肪酸のリノレン酸は、体内でDHAやEPAに変わります。
DHA、EPAは、血液をサラサラにし、血圧を正常に維持します。
大豆の大豆イソフラボンが骨を丈夫に維持します
大豆には、大豆イソフラボンが豊富に含まれています。
大豆イソフラボンは、骨を丈夫に維持してくれます。
また、抗酸化力も持っていて、愛犬の若々しい体の維持に役立ちます。
大豆のレシチンが、愛犬の健やかなコンディションを維持します
大豆には、レシチンという成分が含まれています。
このレシチンには、体に栄養素を取り込む働きをしたり、いらない老廃物を体から排出させる役割をして、愛犬の健やかなコンディションを維持します。
大豆のサポニンが、健康的な毎日をサポートします。
大豆に含まれているサポニンは、免疫機能に欠かせないナチュラルキラー細胞を活性化し、細菌やウィルスから体を守ることで、愛犬の健康的な毎日を維持します。
大豆のビオチンが、皮膚や粘膜などを健康的に維持します
大豆には、ビオチンというビタミンの一種が含まれています。
ビオチンには、皮膚や粘膜、爪や被毛など、体の組織を健康的に維持する効果があります。
大豆のフィチン酸が、愛犬の健康維持をサポートします
大豆には、フィチン酸という成分が含まれています。
フィチン酸は、血中のコレステロールと中性脂肪を正常な状態に維持します。
また、強い抗酸化力を持っていて、愛犬の健康維持をサポートしてくれます。
大豆に含まれる食物繊維が、腸内の健康を維持します
大豆には、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は、腸内の善玉菌を活性化してくれますので、愛犬の良好な便通など、腸内の健康や、免疫力の維持に役立ちます。
ちなみに、大豆の食物繊維の含有量は、さつまいもの約8倍と、かなり豊富です。
大豆の大豆オリゴ糖が、腸内の健康を維持します
大豆には、大豆ならではの大豆オリゴ糖が含まれています。
大豆オリゴ糖には、カルシウムが体に吸収されるのを助け、丈夫な骨の維持に役立ちます。
また、腸内のビフィズス菌や乳酸菌のエネルギーとして使われますので、腸内の良い菌の活動が活発になり、愛犬の腸内の健康を維持します。
大豆には、葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのビタミン、ミネラルが豊富です
大豆には、下記のようなビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。
【本当?】生の大豆には毒性がある?【結論、少量なら問題なし】
犬が大豆を食べてもいいのかインターネットで調べてみると、下記のような記事をよく見かけます。
犬は、生の大豆を食べられません。
生の大豆には、「トリプシン・インヒビター」という毒性物質が含まれていて、大量に食べると下痢や嘔吐、消化不良などを引き起こします。
上記のトリプシン・インヒビターは、動植物にはよく含まれている酵素の一つで、たんぱく質の消化分解酵素の働きを阻害するというのが、犬が生の大豆を食べられないとされる理由です。
上記も確かに真実なのですが、反対に、インスリンの分泌をよくする働きもあると言われているんです。
インスリンは、糖分をエネルギーに変える必須ホルモンの一つです。
インスリンの働きによって、体に入った糖分が筋肉などに取り込まれ、栄養になるんです。
上記の働きにより、トリプシン・インヒビターには、糖尿病の予防や、さらには大腸の健康維持にも役立つと言われているんです。
ですので、生の大豆に毒性物質が含まれているというのは、少し言い過ぎな感じがしますね。
食べ過ぎは、肥満などの観点からもよくありませんが、結論、少量与える程度であれば問題なしです。
ちなみに、大豆には「キモトリプシン・インヒビター」という成分も含まれていますが、トリプシン・インヒビターと同様の働きをする酵素の一つです。
どうしても、心配な場合は、大豆を生ではなく、焼く、茹でるなど加熱したり、発酵、熟成された大豆の加工食品である、豆腐や納豆を与えるようにしましょう。
トリプシン・インヒビターは、加熱したり、発酵、熟成すると、その効果が和らぐからです。
ドッグフードの原材料に使われている大豆は大丈夫?【明確な「大豆」を選ぶ】
大豆は、ドッグフードの原材料としても、良く使われています。
結論、大豆は良質なたんぱく質ですので、ドッグフードに使われていても、全く問題ありません。
とはいえ、良質な大豆が使われているドッグフードを選びたいですよね。
下記のポイントをチェックして、選んでみてくださいね。
「大豆ミール」などといった記載はNG。
大豆をしぼった後の残りかすで、栄養分も少ないからです。
また、原材料としても、良質なものとは言えませんからね。
ドッグフードの主原材料は、鶏肉などの動物性たんぱく質であることが望ましいからです。
肉や魚でなくても、大豆であれば、良質なたんぱく質を取ることが出来るからです。
犬が大豆を食べるときの給与量【肥満に注意です】
大豆は、犬の食いつき抜群の豆類です。
犬の喜ぶ顔がうれしくて、ついついたくさん与えてしまがちですが、犬に大豆を与えるときには、給与量に注意しましょう。
与えすぎると、肥満の原因にもなるからです。
ですので、ドッグフードにトッピングとして与える場合や、おやつとして大豆を与える場合は、その分、主食のドッグフードを減らしてあげる必要があります。
基本的に、ドッグフードは愛犬の1日当たりの摂取カロリーで、給与量を計算しているため、何かおやつやトッピングを追加するということは、その分、カロリー過多ということになるからです。
ちなみに、細かく給与量を計算する必要はありませんが、大豆のエネルギーは、100gあたり422kcalです。
大豆は「畑の肉」と呼ばれるほどに栄養豊富ですが、その分、カロリーも高めですので、犬に大豆を与えるときは、多くても10粒程度の少量にとどめておき、ドッグフードを含めた、適量を与えるようにしましょうね。
犬に大豆を手作り食で与えてみる
大豆を、トッピングやおやつではなく、手作り食として与えたいとお考えの飼い主さんもいるのではないでしょうか。
大豆を、生か、焼く、茹でるなど加熱するだけでも十分おいしいのですが、下記のサイトで、大豆を使った犬の手作り食がありましたので、参考に下記リンクよりご覧くださいね。
犬が大豆を食べるQ&A
大豆は、生であげても大丈夫?
はい。生でも、焼く、茹でるなど加熱しても大丈夫です。
ただし、肥満などの観点から与えすぎは禁物。給与量には十分注意しましょう。
大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど栄養豊富ですが、その分、カロリーも高めだからです。
大豆を使った料理は与えても大丈夫?
大丈夫です。
でも、塩分や油分、糖分が多くなることがあるため、与えすぎ(肥満)に注意しましょう。
人間と同じ味付けは、基本的には、犬には甘すぎますし、濃すぎますので、余計な味付けはオススメできません。
ちなみに、大豆を使った料理は下記のようなものがありますね。
参考にどうぞ。
大豆はアレルギーになりやすいの?
大豆が、特別にアレルギーになりやすいということはありません。
どんな食べ物も、アレルギーになる可能性はありますので、大事なことは、動物病院に相談して、愛犬がアレルギーを引き起こす食べ物を把握しておくことです。
ちなみに、食べ物アレルギーを引き起こしたときの主な症状は下記のとおりです。チェックしておきましょう。
嘔吐、下痢、体をかゆがる、震え、脱毛、皮膚にかき傷がある、外耳炎
【参考】大豆の栄養成分表
参考に、スーパーなどで一般的に購入できる、大豆の栄養成分を見てみましょう。
なお、下表は、100gあたりの数値で記載しています。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
たんぱく質 | 33.8g | 飽和脂肪酸 | 2.59g |
脂質 | 19.7g | 不飽和脂肪酸 | 15.19g |
炭水化物 | 29.5g | コレステロール | 0g |
灰分 | 4.7g | 食物繊維 | 17.9g |
水分 | 12.4g | エネルギー | 422kcal |
さらに、ビタミン、ミネラルについては下表のとおりです。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
カロテン | 7μg | ナイアシン | 2.2mg |
ビタミンE | 2.3mg | 葉酸 | 260μg |
ビタミンB1 | 0.71mg | ナトリウム | 1mg |
ビタミンB2 | 0.26mg | カリウム | 1,900mg |
ビタミンB6 | 0.51mg | カルシウム | 180mg |
ビタミンC | - | マグネシウム | 220mg |
ビタミンK | 18μg | リン | 490mg |
パントテン酸 | 1.36mg | 鉄 | 6.8mg |
アミノ酸については下表のとおりです。
成分 | 含有量 | 成分 | 含有量 |
イソロイシン | 1,724mg | バリン | 1,758mg |
ロイシン | 2,772mg | ヒスチジン | 1,014mg |
リジン | 2,298mg | アルギニン | 2,737mg |
メチオニン | 541mg | アラニン | 1,555mg |
シスチン | 575mg | アスパラギン酸 | 4,056mg |
フェニルアラニン | 1,960mg | グルタミン酸 | 6,422mg |
チロシン | 1,251mg | グリシン | 1,555mg |
スレオニン | 1,386mg | プロリン | 1,927mg |
トリプトファン | 473mg | セリン | 1,690mg |
【まとめ】犬は大豆を食べても大丈夫です【生でも加熱してもOK、与える量に注意です】
最初でも書きましたが、まとめると下記のようになります。
たんぱく質、不飽和脂肪酸、大豆イソフラボンなどの栄養満点。
生の大豆に毒性成分が含まれているという話がありますが、それは言い過ぎです。
少量なら問題なし。
大豆は別称「畑の肉」と呼ばれるほどに栄養豊富ですが、その反面、カロリーは高めですので、与えすぎると肥満の原因になりますし、体にも良くありません。
基本的に、1回に与える量は、10粒程度までにしておきましょう。
塩分や糖分、油分、カロリーの多い場合があります。
味付けせずに、そのまま生か、焼く、茹でるなど加熱して与えるのが、フレッシュな栄養を取れるため、オススメです。
上記のとおりです。どんな食べ物も、飼い主さんの管理が必要ですね。愛犬と健やかな毎日を過ごすためにも、飼い主さんが愛犬に与えていいもの、与えてはいけないもの、または与え方を確実に管理してあげましょう。